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映画「ジャンヌ・デュ・バリー国王最期の愛人」を観て

18世紀のフランスが舞台。59年間にわたり在位したルイ15世と、彼の最後の公妾ジャンヌの話。
ルイ15世を演じたジョニー・デップは全編フランス語。撮影はヴェルサイユ宮殿。庭園がとても広~い。ロココ調時代で衣装がゴージャス。

貧しい家庭の私生児として生まれたジャンヌは、料理人の母が働く館の主人の支援で修道院へ入り学問を得るも、修道女が読んではいけない本を読んだりして追い出され、次に行かされた館でも素行面で追い出される。その後、娼婦同然の生活を送っていたところ、そこで出会った貴族にルイ15世と会うよう提案され、実際対面したら、気に入られる。
労働階級の庶民が愛人となるのはヴェルサイユ史上初で、ルイ15世の娘たちからは意地悪される中、王太子妃のマリー・アントワネットが嫁いできたことで、さらに形勢は不利となるが…。


ルイ15世については、太陽王ルイ14世やマリー・アントワネットの夫のルイ16世よりは影が薄い印象だったけど、見終わった後で俄かに興味がわいて、まずwikiを見たら、ポンパドゥール夫人の相手と知り、さらに若くして結婚した相手ともたくさんの子(10人)をもうけていることがわかり(合計では、安土桃山の武将・大名、江戸時代の将軍・大名らにはかなわないけど。世継ぎというミッションではないため)、ある意味ほんと博愛な人だった。
ジャンヌと初めて対面したシーンの、白塗りのジョニー・デップは、過去の出演映画「シザーハンズ」をすこしだけ彷彿。

それにしても、なんとなくルイ14、15、16世って祖父・父・息子かと思っていたら、ルイ15世にとって14世は曾祖父、16世にとって15世は祖父だった。

ジャンヌは、ルイ15世と別れた後もだれかの愛人となり、最後は貴族のような立場で人生を終える。彼女のようなタイプも博愛的だけど、ルイ15世と違うのは特にだれかを一番好きというわけではない感じ。
演じた女優は賛否あるようだけど、豪華にも貧相にも見える点がフィットしていた気も。




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