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立ち止まって考えるとき quiet contemplation (黙想)

書評を読んでいて、久しぶりに読みたくなった探偵小説「弁護士ダニエル・ローリング」。著者はヴィクター・メソス。

ダニエルは、アメリカのソルトレイク・シティの刑事弁護士。麻薬密売容疑をかけられた知的障害のある黒人少年の弁護依頼を受けることから物語が展開するようだけど、飲んだくれのお人よしでバツイチ美人ってところが人間味を感じて興味を持った。この小説は先月発売開始されたばかり。

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次に著者にも興味をもった。知らなかったので調べたら、もともとソルトレイク・シティで弁護士をしていたのが作家に転職し、既にベストセラー本も何冊かだしていることがわかった。

弁護士としても順調だったのに、なぜ作家になったのか彼のブログに書かれていた。

メソスのブログリンク 「How to increase your happiness right now」(2019.12.25)

もともとフィクションを書くことが好きだったようだけど、転職するに至るには「The Sunday evening test」がきっかけらしい。テスト内容は以下の通りで、日曜夜7時半に自分がどう感じるかを考えること。

The Sunday Evening Test is a simple one:
When 7:30 pm on a Sunday rolls around, how do you feel?
That's it. That's the test.

要は、人は不安の材料となることを極力考えないようにしているけど、日曜夜にどのように感じるかを本当に正直に自分自身に尋ねることを著者は毎週繰り返し、「幸せになるためには、仕事が本当の自分を表現するものでなければならない」という結論に至る。

そして、車やモノには代替品があるけど時間は代わりがないので、時間を無駄にしないためにも、作家になることを選んだ。

日本人は、外国人と比べて不確かなことに対し不安を大きく感じる人種だという調査記事を読んだことがあるけど、忙殺に流されず、熟考する時間を持つことも必要かもしれない。

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