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地方に住み、自治体と働くということ⑭ ~ご縁をつなぐために必要なのは「勇気」

大学や仕事で地元を離れた人が、40代で地元に戻ると楽しいらしいです。地元に残って役所や家業を継いだ元同級生たちが、地域の主要メンバーになっていて、バリバリと地域をけん引しているからだそう。

先日、10年来の友人が30代後半にして家業を継ぐために実家に戻ったので、いろいろと話を聞いてみたところ、やはり同じことを言っていました。曰く、「元同級生が市役所に入ってて、それなりの役職についている。まちづくりについて勉強会をやってみようという話になり、とても楽しい」とのこと。

今まで、周囲で起業した友人たちがなぜか地元で勉強会を開催していたり、いつの間にか大学でまちづくり講座を持っていたりすることがあり、一体どうやったらそうなれるのか不思議で仕方なかったのですが、この話を聞いて納得しました。

新しく何かを始めるときには、これまでのつながりを掘り起こし、磨き上げ、ご縁をつないでいくことがポイントなのかもしれません。

とはいえ、これまでと違う新しいことを始めるとき、周囲からの無理解や批判を恐れて委縮してしまい、これまでに培ったご縁を活かすことができない場面もありますよね。

出る杭になることを恐れ、自分でブレーキをかけてしまう

以前、NPO農家のこせがれネットワークを立ち上げた宮地さんが、起業時に「これまで名刺交換した人全員に挨拶のメールを送った。迷惑だと言われるんじゃないかと心配したが、圧倒的多数が応援してくれた」と言っていました。それらの応援者が、みやじ豚のサポーターになってくれ、農家のこせがれネットワークのムーブメントにつながったのです。

ここから得られた教訓は「新しいことを始めるときに、周囲のサポートを求めることを恐れるな。」ということ。

これまでの日本は、どちらかというと「出る杭は打たれる」カルチャー。そんな環境の中で思春期を過ごした30~40代の私たちは、「他人と違うことをすること」だけでなく、「他人に自分をアピールすること」に対してもためらいを感じ、自分の内なる声がブレーキをかけるのです。

大きく育てるつもりで小さく生んだプロジェクトなのに、委縮する気持ちが邪魔をして、大きく育てることができず、インパクトを出せずに終わってしまうこともあるでしょう。

でも、自業自得といって済ませられるほど、これまでにかけてきた時間や労力は軽いものでしょうか。あなたのサービスで問題を解決できていたはずの人が、問題を抱えたまま取り残されてしまうことも心を痛めます。

ブレーキをかけているのは、自分自身なのでは?と気づくことが大切だと思います。

勇気を出して、アクセルを踏め!

心のブレーキを外し、勇気を出してアクセルを踏みこんでみると、そこには新しい世界が開けていたりします。

20年ぶりにあった学生時代の旧友が、一緒にまちづくりを勉強しようと勉強会を開催してくれる。10年前に一緒に仕事をした人が、イベントスタッフやボランティアとして参加してくれる。共通の知人を介して、いい人がいるからと紹介してくれる。

どんな出会いも、最初の一歩がなければ始まりません。

全く実績も信頼もない人が新しくビジネスや活動を始める際に、真っ先に頼るべきは、匿名性の高いwebやSNSではなく、あなたのことを良く知る「友人・知人」であるはずです。

自分のことを良く知ってくれているからこそ、応援者になってくれ、いろんな人を紹介してくれる。そのつながりで、新しいチャレンジもできるようになる。30代~40代の働き盛りならなおさら、ネットワークの質も量も深く豊かなはず。できることの幅も格段に広がります。

「自分の友達を6人たどっていくと、全世界の人と知り合いになれる」と言われる世の中です。全世界のだーれも応援してくれないなんてこと、あります?

コーナーの向こうにある世界を恐れてブレーキを踏むのではなく、どこかに必ず自分をサポートしてくれる人がいるって信じて、アクセル踏み込んでインコースを攻めていきましょう。

世界は意外と、自分に優しいですよ。

今回の投稿は、自分へのエールも兼ねて・・・

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