駅メモ小説? ツヅキ×たすくの導入的な


⚠️Twitterにあげた奴そのまま上げてます⚠️



とあるパーティinマスター宅。つまる所いつもの家。メイン会場のリビングから抜け出すでんこが1人。

たすく(パーティとかホント柄じゃないっすよね。今回は海と違って危険は少ないし)

たすく(「全員参加」で盛り上がってる所悪いですけど、私はこの物影にこっそりフェイズアウトさせてもらいますよ)

もたれる扉を背に、リビングと1枚隔てられた廊下で一息付くたすく。
中の喧騒とは裏腹にしんとした廊下の冷たい空気が今は心地よい。

たすく(アレだけ居るんですから。まあ呼ばれたら戻れば良いんですよ。はぁ、疲れた)

???「あれ、先客?」

たすく「……ツヅキさん、っすね。どうも」

祝い席の暗がりで鉢合わせしたたすくとツヅキ。

ツヅキ「こんなところで1人で?もしかしていじめられてる?」

たすく「1人で居たいんですよ。ツヅキさんこそ何でここに?」

ツヅキ「どんな顔して居ればいいか分からなくて。せっかくの催しで嫌な思いさせたくないから」

たすく「なら同じっすね」

たすく「苦手なんですよ、皆でワイワイって。やっぱりキャラじゃない」

たすく「そういうのは居ても場の為にならないっす」

ツヅキ「ふーん。そうなんだ」

沈黙の訪れ。定まらぬ視点。磨りガラスは残光の帳。聞こえてくる歓声をこの場のBGMにするには相応しくなさ過ぎる。

ツヅキが口を開いた

ツヅキ「ねえ、もしかして…」
???「あ!こんな所にいたの!?ツヅキさん!」

ツヅキ「まや!?」

まや「も~折角のパーティなのに姿が見えないからどうしたのかと思っちゃった。早く行きましょ♪」

ツヅキ「いや、私は……マスターの側に居たらいいのに」

まや「あら、マスターは人気者なのよ?♪」

突然現れたまやに言葉を遮られ、連行されようになるツヅキ。断るでもなく、だが動き渋るような態度。

たすく「行ってあげれば良いじゃないですか。どんな顔していいか分からなくても、一緒に居てあげる事は出来るじゃないですか」

まや「そうよ。私がツヅキさんと一緒に居たいんだもの♪」

ツヅキ「…そうだね」

ゆう「たすくちゃんもいた!!絶対どっかに隠れてると思って探し回っちゃった!☆」

まやとツヅキのやり取りが物陰からちらついて見えたのか、新たな喧騒にけどられた。

たすく「……どうも、ゆうさん」

ゆう「さ~あたすくちゃん!観念してパーティに加わろ~!」

たすく「いや、悪いですけど……」
ツヅキ「行ってあげないの?キャラじゃなくても求められてるって事でしょ?」

ブレず断ろうとするたすくの言葉に割って入る。

ツヅキ「おまたせまや。行こっか」

捨て台詞を残してツヅキはまやを連れて足早にリビングへと消えていった。

ゆう「……?なんの話?」

たすく「なんでもないっすよ」

独り残されて、自分の言葉を反芻する

たすく(これは……私の負けっすね)

たすく「仕方ないっす。行きますよ。居て楽しいか分かりませんけど」

ゆう「もちろん楽しいに決まってるじゃん☆」

そうしてゆう達もリビングヘと消えていく。

無人の廊下で二人交わした最長の言葉。
『パーティの裏側で』

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