vivid feat. 巡音ルカ×初音ミク - ゆよゆっぺ×鬱P [ENG translated]
In the outskirts of the city, you're alone
and you've drawn the sky of the earth based on the Ptolemaic theory.
"ずっと街の外れで君はひとりきりで 天動説の地球の空を描いていた"
Lyrics: 鬱P(Utsu-P)
*This is NOT official!*
Japanese lyrics -> English translated by Seiga (just a Japanese fun)
Description: Ptolemaic theory is a superseded description of the Universe with Earth at the center. Under the geocentric model, the Sun, Moon, stars, and planets all orbited Earth. - Wikipedia "Geocentric model"
ずっと街の外れで君はひとりきりで
天動説の地球の空を描いていた
In the outskirts of the city, you're alone
And you've drawn the sky of the earth based on the Ptolemaic theory.
ヘンテコでありえない景色は どんな現実よりも素直で
「こんな世界だったら良いのにね」と 寂しい顔で笑ってくれた
The strange picture that can't be true
Is honester than anything of reality.
You said "I wish the sky was like this." with your sad smile.
誰にも理解らないその絵のそばで
寂しく安らかに寄り添った時
ふたりに見えていた星たちだけが
ふたりを中心に鮮やかに回っていた
By the picture nobody understands,
Two girls are alone and when they get closer softly,
The bright stars they can only see
Turns around them.
些細な憂いで心を擦り減らす君は
この地球で絵を描くには優しすぎた
You're always mentally drained by trivial matters
And you're too kind to draw the picture on this place.
パレットに色が増えるたびに 膿の色も鮮やかになり
キャンバスのサイズが広がるたびに 自分の手が短く感じていた
Every time the color on the palette is increasing,
The pus became more vivid.
Every time canvas size increases,
I feel like my arms is too short.
どうにもならなかった虚しさと
絵の空だけがあの時のまま
The emptiness that I couldn't do anything
And the sky on the picture is still there.
誰にも理解らない絵をひとり抱いて
気が触れるまで涙した時
ふたりに見えていた星たちだけが
ふたりを中心に鮮やかに回っていた
I'm alone and cuddle the picture nobody understands.
When I’m crying until losing my mind,
The bright stars they can only see
Turns around them.
――――――――――――――――――――――――――――――――――
こんにちはSeigaです。ゆよゆっぺ×鬱Pの2作目"vivid"を英訳しました。
2、3回ほどこの曲を聴いて、気が付いたら記事ができてました。
この作品"vivid"ですが、ゆよゆっぺ先生が主催するサークルDraw the Emotionalにて発表された過去作"Draw"のテーマと似る箇所として「絵を描く」「ふたり」「別離」、さらに音楽的にエモーショナルに全振りしたラウドミュージックである、というところがあります。
ただし、細かく言うならば両者は感情のピークとして持ってくる部分が違うように思うので、完全なコピーやDraw続編というわけではなく、あくまで絵というテーマが共通した別作品と考えられます。極めて個人的な解釈をすれば、vividは「二人だけに見える景色を抱きしめる」、Drawは「死した君を想い後悔の最中描く」というところが大きく違うと思います。
あと、鬱P先生作詞の力が想像以上すぎた……。厭世的で退廃的で写実的でリアリティが高い鬱P先生の歌詞。これがゆっぺ先生のサウンドにこんなに合うなんて、予想だにしていなかった……。新しい可能性すぎる……
思えば鬱P先生とゆよゆっぺ先生の歌詞は結構性質が違うかもと思って、
鬱P先生は「まっしろな毒」「宇宙人のアイラブユー」「かぜ」あたりの歌詞が説明的なのに無機質な灰色めいていて、物語をめくる感覚で没入できる(と思う)。
ゆっぺ先生の「Leia」「Reon」「Misary」「Canvas」「Gerbera」あたりの、抽象的だけど感情ベースの色彩豊かな歌詞は、聴く時々で違う景色を見せて、感情を半自動的に呼び起こさせてくれる(と思う)。
どこか頭の中で、鬱P先生の音には鬱P先生の歌詞、ゆっぺ先生の音にはゆっぺ先生の歌詞、と固まっていた感じがあったけど、それが融解する様を見せつけられた。本当に凄すぎる……。
youtubeコメント欄でも、ゆよゆっぺ×鬱Pの一作目"dull"と比較して、当楽曲"vivid"が以下のように評されています。
"dull"が鬱Pのスタイルに近づいているのは気付いていましたが、同様にこの楽曲はゆよゆっぺのスタイルと言えます。
"vivid(和:鮮やかな)"が"dull(和:ぼんやりした)"の反意語になってるの好き
dullの動画タイトルが「鬱P×ゆよゆっぺ」という名前の順列に対し、vividの動画タイトルが「ゆよゆっぺ×鬱P」となっているの、前面に出す成分を意図的に変えているように見えます。
"Draw"に関する話題は、2年前に初めて書いたnoteの記事です。未だにあの話を時々思い出しては、なんとも言い切れない最後をどう解釈したものか悩んだり、楽しませてもらってます。何より曲も歌詞も好きすぎる
しかしまあ、8年くらい前の自分に「ゆよゆっぺと鬱Pは2020年も活動していて、コライトで楽曲を複数リリースしてるぞ」って伝えたら、日々沸々と湧き出た希死念慮の一つや二つは吹っ飛ばせたと思うな……。
好きなコンポーザーの新しい曲を聴き続けられるのは、本当に本当に、ありがたいことだなと思う限りです。
■おまけ:訳詞の意図
誰にも理解らないその絵のそばで
寂しく安らかに寄り添った時
ふたりに見えていた星たちだけが
ふたりを中心に鮮やかに回っていた
By the picture nobody understands,
Two girls are alone and when they get closer softly,
The bright stars they can only see
Turns around them.
誰にも理解らない絵をひとり抱いて
気が触れるまで涙した時
ふたりに見えていた星たちだけが
ふたりを中心に鮮やかに回っていた
I'm alone and cuddle the picture nobody understands.
When I’m crying until losing my mind,
The bright stars they can only see
Turns around them.
上記、1つ目が1サビの歌詞、2つ目がラスサビの歌詞です。両者の冒頭2行ですが、1サビでは「ふたりが寄り添っている」のですが、ラスサビでは「ひとりが(描かれた絵に)寄り添っている」という、ふたりのうち一人がいなくなってしまう変化が描かれてるように見えます。そういった理由から訳の際は、"two girls"がいる1サビと"I"しかいないラスサビ、ということが読めるように注意しました。
以上です。お読みいただきありがとうございました。Thanks for reading!
-extra *.rom-
ずっと街の外れで君はひとりきりで
天動説の地球の空を描いていた
zutto machi no hazure de kimi wa hitori kiri de
tendou setsu no tikyuu no sora o egaite ita
ヘンテコでありえない景色は どんな現実よりも素直で
「こんな世界だったら良いのにね」と 寂しい顔で笑ってくれた
henteko de arie nai keshiki wa donna genzitsu yori mo sunao de
"konna sekai dattara ii noni ne" to sabishii kao de waratte kureta
誰にも理解らないその絵のそばで
寂しく安らかに寄り添った時
ふたりに見えていた星たちだけが
ふたりを中心に鮮やかに回っていた
dare nimo wakaranai sono e no soba de
sabishiku yasuraka ni yorisotta toki
futari ni mieteita hoshi tachi dake ga
futari o chuushin ni azayaka ni mawatte ita
些細な憂いで心を擦り減らす君は
この地球で絵を描くには優しすぎた
sasai na urei de kokoro o suriherasu kimi wa
kono chikyuu de e o kaku niha yasashi sugita
パレットに色が増えるたびに 膿の色も鮮やかになり
キャンバスのサイズが広がるたびに 自分の手が短く感じていた
paretto ni iro ga fueru tabi ni umi no iro mo azayaka ni nari
kyanbasu no saizu ga hirogaru tabi ni zibun no te ga mijikaku kanjite ita
どうにもならなかった虚しさと
絵の空だけがあの時のまま
dounimo naranakatta munashisa to
e no sora dake ga ano toki no mama
誰にも理解らない絵をひとり抱いて
気が触れるまで涙した時
ふたりに見えていた星たちだけが
ふたりを中心に鮮やかに回っていた
dare nimo wakaranai e o hitori daite
ki ga fureru made namida shita toki
futari ni miete ita hoshi tachi dake ga
futari o chuushin ni azayaka ni mawatte ita