人見知りのキャリアプラン

う~~~~~ん。洗濯機が止まるまで内省的な話をしてみたい。
私は8歳まで人とマジで会話ができない子供だった。
なんで34歳の今になって、こんなことを掘り返すのかといえば、
どうにも自閉症スペクトラムがどうたらっていう話で
「薬指が人差し指より長いと自閉症スペクトラムがどうだら」
と聞いたからである。
俺は薬指がものすごく長い。

8歳の転機は「とにかく受け狙い」だった。
会話がないので、おちゃらけておふざけする方向にシフトするのだね。
それはずっと続くわけだが、
特に仮面をかぶって生きてきたとは思わない。
人間みんな嘘つきだから、特別に嘘つきな人間が存在するとは思ってない。
それが俺の世界観というだけだ。

社会人になってから、真面目に働いてきた。
それで「とにかく受け狙い」が解消されたかと言えば、そうでもないのである。
ライター・編集者になってしまって、取材という名の接客業に精を出してきた。こうなると、もう「自分は素直な人間だ」というふうに自己認識なんかできないな。(こんな下手な文章書いててライターとかマジかよと思われるかもだが笑)

一番、悲しいのは「お前は本当に感情を表に出すよな」「〇〇さん(私のことね)、すごく素直な人ですね」と言われるときである。

絶望的な寂しさを、
人に対する壁を、
目の当たりにしてしまう。
俺はかなり演じているからだ。

演じていることをそれとなく分かってくれと思う。
そうしたら、「ちゃんと人と関係できたな」と思える。
逆に分かってくれない人には…もうなるようになれとしか思えない。
ただ、「私のことが素直に見える人間」は、きっと素直な人だと思う。
とても一方通行な話だが、そういう人がいることは
ある意味で、自分にとって救いのように感じる。
ただのバカなのかもしれないが。

人見知りは、やっぱ内向的なままで済む仕事をやったほうが良いよ。
俺はもう後戻りできそうにないかもな。
8歳から嘘つきのキャリアを積んでいる。
嘘つきは嘘をつく人間じゃない。
誰でも嘘をつくからだ。
嘘をついたことを自覚する人間だけが
嘘つきなのだよ。

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