本郷直樹さんとの対話3

みぶ「ところで、青い三角定規が歌った『青春がくれた季節』は本郷さんが歌う予定だったと聞きましたが……」
本郷「うん、最初ぼくにオファーが来たんだ」
みぶ「断られたんですか？」
本郷「いや、他の歌を唄うつもりだったから、泣く泣く……（笑）」
みぶ「『朝の恋人』ですか？」
本郷「いや『僕でいいなら』の方。こういう作品の方がぼくに合うんじゃないかと思って」
みぶ「それは正解だと思います。『僕でいいなら』は素晴らしかったです。癒し系の歌だけど、本郷さんの唄い方がエルヴィスっぽくて……」
本郷「『青春がくれた季節』を唄ってたらもっとヒットしてたかもね(笑)。主題歌だったし」
みぶ「『飛び出せ！青春』のテーマ曲でしたね。『八月の濡れた砂』の村野(武範)さんが良かったけど、生徒の石橋正次さんが歌った『夜明けの停車場』が売れましたね」
本郷「石橋くんとは歌番組でよく一緒になったね」
みぶ「ぼくは石橋さんとお葬式の弔問で隣同士になったことがあります(笑)」
本郷「あの時『青春がくれた…』の方を選んでたらどうなってたかな？」
みぶ「ファンとしては『僕でいいなら』を選んでくれて良かったと思います。主題歌と言えば『二人のフィーリング』もドラマ『アイちゃんが行く！』の主題歌でしたね」
本郷「坂口良子ちゃんが可愛かったね。ちょっとイモっぽかったけど」
みぶ「そこがいいんですよ。それからどんどん洗練されました。当時『てんつくてんてん』とか、本郷さんをよくドラマで観ました」
本郷「60年代のプレスリーみたいに俳優で売ってた頃だね」