燃えよアーナンクー
今から30年前習った空手の流派で最初に教わった古流の型の名前は「アーナンクー」だった。
4大流派(松濤館流、剛柔流、糸東流、和道流)にはない型で、流祖喜屋武朝徳が台湾から持ち帰った型とも、父親から学んだ型とも言われる。
アーナンクーは「南光」「阿南君」などの漢字を当てはめられるが、阿南とは泊に拳法をもたらした禅南(チャンナン)の呼称という人もいる。
もしかしたら、大極拳や形意拳のように阿南拳という名の拳法があったのかも知れない。
個人的には、お釈迦様の弟子の阿難が空(くう)を悟った時に天から授かった武法「阿難空」だと考えるとロマンがあると思う。(これは勝手な解釈です)
アーナンクーを学んだ後、師範が転勤でいなくなってしまったのでぼくの空手修行の成果はこれだけになってしまった。
Youtubeで見るとさらに格好の良い型がたくさんあるが、我流で真似することはやめている。
30年の間、毎日のように練習するアーナンクーの回数は一万回を超えているかも知れない。
「私は一万種類の蹴り技を知る敵より、一種類の蹴りを一万回練習した敵を恐れる」(ブルース・リー)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?