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よしもとのNSCに居た頃、講師に言ったらブチギレられた話

ども、2020年を迎えましたが、時の流れというのは実に早いもので…

ミブナが東京NSCに24期生として在籍していたのが2017年なのであれからもう3年が経とうとしているんですね。

幸いなことに、当時ミブナは毎日Twitterに日記のようなことを綴っていたので、
Twitterを読み返せば、どの時期にどういう事があったのかを、

その時の感情までもが昨日のことのように鮮明に蘇ってくるんですね。

ミブナは2015年の時点でテレビ等のマスメディアの衰退を予見していたので

NSCに入学した時点で既に、
オンラインサロンだったりクラウドファンディング 、YouTubeだったりTikTokだったりっていう

今でこそ当たり前になりつつある
ソーシャルメディアでの活動を目指していました。

2〜3年前と言えば、最近じゃん!と思うかもしれませんが、その当時はまだマスを捨てた芸人に対する風当たりがとても強かったんです。

今では考えられないと思いますが、

これはカジサックさんや中田敦彦さんがYouTubeに参入する以前の話、

(当時の凄まじい向かい風の渦中にいたミブナから見れば、この方々の功績は業界の常識を変えたと言っても過言ではないレベルの凄さなんだとハッキリとわかります。)

同期の顔もようやく見慣れてきた6月頃の出来事。

ミブナは遠藤講師のネタ見せの授業に参加していた、ネタ見せというのは1組ずつ順番に講師の前でネタを披露し、講評やアドバイスをもらうという旨の授業です。

ミブナの順番はケツから3番目くらいだったかな〜。その日の授業は参加者が異常に少なくて

大体いつもなら30〜50組くらい来ているのに、その日は15組くらいしか居なかったのを覚えてる。

ミブナがネタをやる1つ前にササタニがネタをやっていて、その場でベタ褒めされて次の授業からは特別に3分ネタをやってもいいよと言われていたんだよね。

その場にいた同期からは、すげぇーなササタニ…。みたいな空気が流れてた。

で、そんな空気の中、次にネタをやるのが
同期から"歩く災害"と呼ばれていたこのミブナ様だ。

ライブとかでよくやってた自虐ベースの漫談ネタを用意していたんだけど、
ササタニの後にこの空気感で普通の漫談をやっても、結局その日の授業ってのはみんなの中でササタニすげぇ。ってことしか残らないよなーって思ったんだよね。

だから急遽、見せるネタを変えて薬物依存をテーマにしたスタンダップコメディを披露した。

薬物に手を出した人が二度と社会に復帰できないような世の中は望ましくないという内容のネタをやりました。

ネタが始まってすぐに同期の目が一瞬でパッて真剣になったのを確認できたので、ミブナはすぐにこの瞬間が見てる人達の記憶に焼き付いていると確信しました。

ですが、ネタが終わって遠藤講師が
真っ先に放った一言は「それおもしろいの?」というなんとも言えないものでした。

ミブナは間髪入れずに、「おもしろいです」と即答し、以下のやり取りが行われました。

ここから、ミブナのスマートなやりとりをご覧ください。

遠藤講師「僕にはわからない」

ミブナ「わからなくてもいいと思ってます」

遠藤講師「え?!わからんかったら評価できへんやん?」

ミブナ「評価して欲しいとも思ってないです」

遠藤講師「え?!評価できへんかったら賞レースとか勝てへんよ?!」

ミブナ「賞レースとか出たくないです。」

遠藤講師「えぇっ?!賞レースに出んかったらテレビ出れへんよ?」

ミブナ「テレビとか出たくないんです。呼ばれても断ります。」

遠藤講師「じゃあキミはどうやって生活するの?」

ミブナ「テレビ以外にもメディアはあるんでそっちでやります。もう既にクラウドファンディングがあるので、スポンサーもいらないです」

遠藤講師「…君の意思がそこまでハッキリしてるんやったら、僕から教えることはなにもないです。明日から僕の授業はでなくていい。」

ミブナ「もう既に作家が観せるものを選ぶ時代じゃなくて、視聴者が観るものを選ぶ時代やと思いますよ。」

遠藤講師「でも、キミの言うてることをやろうと思ったら、ここ(NSC)でやるよりも、渋谷の駅前とかでやった方がええんちゃうの?」

ミブナ「やってます。」

遠藤講師「そうなんや…。僕は全くおもしろいとは思わないです。薬物依存の話なんて聞きたくないです。気分が悪いです。キミは次から僕の授業を受けなくてもいいから。」

ミブナ「わかりました。」

同期(ミブナすげぇ…。) 〜完〜

※実際にこのとき以来、遠藤講師の授業を受けることは一度もありませんでした。

その日、授業が終わって建物から出ると
色んな同期から「ミブナお前干されたな!」
ってネタにしてもらえたり、
「ミブナ!お前の意見に感動した。めっちゃ良いこと言ってるぞ。」
って称賛してくれたりと、たくさん声をかけてもらえた。マジで救われた。

結果的にその日の授業の印象としては
(ササタニ、上手いなぁ…すげぇ…。)から
(ミブナ、なんかわからんけど、すげぇ…。)
に塗り替えることに成功したと思っている(笑)

ネタの完成度、おもしろさという土俵で戦っても勝ち目が無いと踏んで

考え方、意見のおもしろさに土俵を変えたのは英断だと思う。

実際にNSCの中で、interestingなネタも扱えていたのはミブナだけだったと思う。

それから、3ヶ月後くらいに元SMAPの中居さんが当時、薬物使用で騒がれていた清原さんに対し擁護するツイートをして話題になり、

せやろがいおじさんが、薬物問題に対して薬物に対する認識を変えようって世の中に物申した動画が国民の関心を高めたこともあり

ネタの内容に関しても、まぁ正解だったかなと自分で思えてるから良かった良かった。

あの時、『既に作家が観せるものを選ぶ時代じゃなくて、視聴者が観たいものを選ぶ時代だと思う』と言いましたが、昨今益々その傾向が顕著に見受けられるようになりました。

芸能人がYouTubeに参入する流れは日を追うごとに加速しています。

めでたしめでたし。



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