見出し画像

鬼滅好きだ・・・

映画3回見た。結局、Kindle版のコミックも買い出した。知人に借りて読んだけど。ジャンプのヒット作っていつもこんなに、おもしろいのかな。多分、そうなんだろね。

NewsPicksのストーリー講座の初日に学んだこととして、面白いもの(作品)にはパターンがある。ただ、その根底に独善性(ある種毒を含んだ独自の視点)がないとなかなか、人の記憶にも残らないのも事実であると。

設定はシンプルな方がいい。演出で、独善性の要素が大胆に描かれているのが肝とも。

鬼滅もこの方程式にちゃんと乗っている。それもかなり緻密に。凄。

人を食う鬼を滅する。

この設定自体に、好きか嫌いかは別として、2重、3重の意味合いを深ぼりする必要は、おそらくないと思う。してもいいけど。

まあ、害虫除去的な・・・害虫の定義は、あるとして、命を奪おうとするものを反射的に排除するところまで、削ぎ落とせば、設定は、シンプルということでいいとは思う。

そこに関わる登場人物の価値観(生い立ちに起因するもの多い)はこれ、バラバラ。そして、鬼を滅した後の理想社会への理念なんて壮大なものは特に描かれないし、物語としても必要としていない。ただ、それぞれの人物が浅いようで、深く、深いようで浅い。

すごく、独善的である。独善と独善がぶつかる。物語の進行に必要な進行 = 演出

つい引き込まれる。物語の進行も気になるけど、それ以上に、各キャラがそこで何を思って、どんな言葉を吐くか、そして、何を決断するかが知りたくてたまらない。自分が体験している!という感覚は別にない。

ただ、予想できる部分とそうでない登場人物のアクションを確認したい。

何のためか。。。うーん、自分のカタルシスのためなんでしょうけど、そこに面白い物語があるからだけのような気もする。

設定とかエピソードは長い連載の中で、色々生み出すのに苦心したこともあるのだろうけど、物語には描かれていない登場人物の独善性が考え抜かれているので、エピソードが、何で、この設定?と一瞬思っても、そこはすぐ気にならなくなる。

スピンオフの外伝や小説、ファンの創作や解説動画の内容までもトータルで世界を壊さない。壊しようのない軸があるから。恐らく。その軸が、登場人物に内包される練り込まれた独善性なのではないか。

そこに気がついちゃうと、ファンはますますファンになり、それが、多くの人の共感(表現する言葉は異なっていても)を呼ぶと大作、ヒット作になるのかなと。

そんな独善性、自分にあるのかしら・・・


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?