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猫に魅力される人生

私の最初の猫の思い出は幼稚園児の頃
野良猫にジリジリと近づき、手を伸ばしました。

その瞬間「シャーッ」という声と共に伸ばした手を引っかかれてしまいました。驚いた私は後ろにのけ反りそのまま転んでしまいました。

でも不思議と嫌いにならなかったのです。
むしろあの強い猫といういきものにどうやったら触れるのか、そんな気持ちでした。


そして次の記憶は小学生。土砂降りの雨の中排水溝に落ちていた黒の子猫。たった1匹でいました。

家に連れて帰り母に飼いたいと言いましたが、ペット不可な住居で母は許可しませんでした。子猫の濡れた体を洗い、ノミを取って知り合いで飼える人を探しました。

幸い私の友人の家で飼ってもらえることに。でも私は何だか悔しい気持ちでいっぱいでした。

ちなみにこの子猫には思いっきり指を噛まれ、病院に行く羽目に。それでも猫が好きでした。この時から将来の夢は「猫と暮らすこと」でした。


高校生になりバイトを始め、貯金をしました。うちはそこまで裕福ではありませんでしたので、お金を理由に猫を飼う事を断られたくなかったのです。

そして1年ほどペットショップや保護猫譲渡の情報を見漁っていた時に、ついにうちの子に出会います。

両親を呼び、「猫を買いたい、お金は全て自分が払う。この子が欲しい」そう言ってあるサイトの子猫の写真を見せます。

ある保護猫譲渡サイトにある、とても綺麗とは言えない子でした。結膜炎で目は腫れ、鼻水と泥で汚れた三毛猫でした。

説明文にはずっと駐車場で鳴いていて保護したが家にも猫が複数匹いて子猫はゲージで隔離している。それでもお互いの声に反応しあってストレスになっている。もし1週間後にも里親が見つからなければ保健所もやむを得ないと言うような内容でした。

私が欲しかった猫は目が青色で男の子でふわふわの茶色い猫でした。でも目は腫れうっすらしか開いておらず、白と黒も混じっていて、三毛猫はほとんどが女の子と知っても尚この子が良くなったんです。

この選択が間違いだったと思ったことは1度もありません。

両親の反応は微妙なものでした。父は頑なに拒否。母も父がダメだと言っている手前何も言えない様子でした。

そこで何度も母に猫のことをちゃんと勉強したこと、お金は病院代からご飯まで全て自分が払うこと、あの時黒猫を自分で救えなかったことが悔しかったことを説明しました。

そしてついに母が了承してくれ、「実はパパはいきものが大好きだから連れてきちゃえば許してくれるよ」と今思えばあまり良くないことですが2人の作戦が始まりました。

またこのことについては別の記事で書く予定ですので省略しますが、なんだかんだでその猫と家族になり、今では9歳になりました。

父は最初はムスッとしていましたが、1週間後には猫ベットとカリカリを両手に抱えて帰ってくる姿が…。

両親ともに犬派だったのですが、私が実家を出て猫が居なくなると猫ロスに。
私が保護した子猫を飼い始めるほど猫派になっています。そして1番可愛がっているのは父です。

まだ私は齢26年、それでもこれだけ猫がいる人生。
これから先きっと猫といる人生なんだろうなと思います。

猫って不思議ですね。

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