シンガポール留学で学んだこと
3か月の語学留学で学んだことは、英語だけではありませんでした。大切なことを3つ学ぶことが出来たのでここにまとめます!
英語上達の近道は留学だとは限らないということ
初めての語学留学となったシンガポールに生活するまで、
私は英語を自分で勉強していませんでした。
中学生の時から「ワンダイレクションの通訳さんになりたいなぁ」と言っていたくせに、大学受験生時代も大学生になってからも勉強はしませんでした。
だから大学生にもなってTOEICで中学生平均の点数をとってしまうんです。
(もはや伸びしろしか感じなかったので全く落ち込みませんでした。)
シンガポールではいろんな人と英語で話したり、いろんなところに行って沢山の刺激を受けましたが、
結局留学で一番頑張ったのは家での自習でした。
何もインプットしていないのにアウトプットするものはなかったからです。
結局は受験生時代の単語帳とノートに戻りました。
というか戻らされた感じです…
留学に行かなくても自分の部屋で出来たことは無限にあったことに私はやっと気づきました。英語を身につけたいなら留学が一番!という考え方は、全ての人・状況に当てはまるわけではないですね…。私の場合は、留学に行く前にすべきことが沢山ありました。
留学前からその勉強をしていたら、シンガポールでもっと外に出て英語を話す機会を作り、3ヶ月という限られた留学期間をさらに有効的に使えたのかもしれないなぁ、と少し後悔しました。(貯金が足りず3ヶ月が限界でした)
そして、留学に行かずとも英語がある程度話せていた秀才の同級生を思い出しました。あぁそういうことだったのか…
留学から帰ってきた今は、高校の時の単語をもう一回覚え直しているところです。
(中学英語レベルの私なのでどうか許してほしい…)
ナゼナゼ?が足りていないということ
ある日、いつものようにフィリピン人の友人と一番後ろの席をとって調子にのっていると、
「ねぇねぇジャパンはどこが綺麗なのねぇねぇ」と急に聞かれました。私が「マウントフージー」と答えると、彼女はマウントフージーを知らず、私は戸惑いました。
「マウントフージーは日本で一番高い山で、それで、登るの大変で、それで、えっとえっと…」
我が日本大国の富士山のなにが凄いのか、どこが綺麗なのか、他の国の山と何が違うのか、全く説明できませんでした。英語力ではなく、日本の知識がないせいで会話を続けられなかったことを覚えています…ナサケナイ…後ろの席でイキってんじゃないよ…
私のクラスには他に日本人がいなかったので、自分のせいで我が日本大国の偉大さを布教できなかったことが非常にギルティーでした。
布教活動に取り組めなかったことも残念でしたが、この時に私が考えたことは、
なぜ私は日本ではない海外を知ろうとしているのか?ということでした。
海外に行きたい!海外を知りたい!と考えていた私でしたが、なぜ海外に行きたいのか?海外を知ってどうするのか?海外と比較できるほど日本を知っているのか?なぜ日本ではいけないのか…?などとナゼナゼを繰り返していたら、今の自分が学ぶべきことを発見できていたかもしれません。
今思えば、私が求めていたことは「海外」ではなく「今の自分が知らない新しい環境や文化、人」と「英語」でした。「今の自分が知らない新しい環境や文化、人」は海外にだけあるわけではないですよね…日本にも沢山ありますよね…過去の私は気が付きませんでした…
あ、でも、多民族国家のシンガポールではいろんな文化が混在していて、私の知らない世界が沢山ありました。もう一度留学するのなら次はしっかりと求めているものを考えてから決定したいと思いますが、今回の留学に後悔はありませんでした!
ウィリアム・ジェームズの「選択しなければならないのに選択しないのは、それ自体がもう選択していることになる。」という考え方を推してます。選択は間違ってなかった、というか選択に正解や間違いはない!と私は考えています。
とりあえずこれから頑張りたいことは日本について学ぶことです。頑張ります、とりあえず世界遺産の本を買ったので載っている日本の有名なところを勉強していきたいと思います。
自分の考えにこだわりすぎてはいけないということ
私のクラスには、いろーーんな人がいました。
シンガポールで就職するために来た韓国人JKや、ドイツ人エリートと結婚してシンガポールに住んでいるタイ人主婦や、(複雑)
大家族のために稼ぎにきたベトナム人や、
トリリンガルのモンゴル人通訳士や、
会社を急に辞めて勉強しにきたロシア人や、
長期留学にきたトルコ人男子高校生や、
暇を持て余した中国人ご令嬢がいました。
本当にいろーーんな人がいました。笑
その中で私は、彼ら彼女らが自分とは全く違う人生を歩んできたことに驚きました。
そして自分と違う考え方や価値観に圧倒されました。
例えば、私は大学を休学したことを後ろめたく感じ、一年間卒業が遅れてしまうと焦り、世話のかかる娘だと自覚し落ち込んでいたのですが、
クラスメイト達にそのことを話すと、
「一年間のびてパワーアップできるわね」
「社会人になってから休むのと大学生の時に休むのでは、得られるものは全く違うから羨ましいなぁ!」
と言われました。
(両親に迷惑をかけていることは確かなのだけれど、)他の考え方をすると物事の良い面が見えてくるのかと驚きました。私は、自分のカチカチに凝り固まった考え方に気付き、柔軟な考え方とモノの見方を心がけようと思いました。以前から「視野を広めたい」「柔軟に考えられるようにしたい」と考えることはあったのですが、そうすることによって得られるものを一つ知ることが出来ました。
シンガポールで迎えた誕生日に、「誕生日ケーキのロウソクを消す前にお願い事をするの…??」と戸惑いましたが、火をつけたらすぐにフッッ‼‼と消す流れは、私が育ってきた環境や習慣から生まれたものであって、全人類の当たり前ではないんだった!と思い出しました。
自分の考えを持ちながらも固執し過ぎず、
異なる考え方やモノの見方、価値観を理解すること
これこそ私に足りないものだなぁと気付きました、案外今まで気づけなかったなぁ。なので、とにかく新しいことを今まで以上に積極的に始めて視野を広げようと思いました。
…という心境の変化もあって、私は税理士事務所でバイトを始めました。
この話がこれがもう眠くなるぐらい長いのでいつか書きます。
まとめ
3ヶ月の語学留学で学んだことは、英語だけではありませんでした。モノの考え方を学び、目指したいあり方を見つけることが出来ました。沢山考えた3ヶ月間でした。
留学が絶対ではないと思うし、時期もいつが一番いいかなんて分からないけれど、思い立って行ったことは間違ってなかったなぁと思います、うんうん、よかったです。
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