体づくりのこと

ここ半年ほど、人生で初めて、「体を立て直す」というのを真面目にやっています。

きっかけは、普通に食べるだけで体重が増えてしまう体になってしまったからでした。
その原因には本当はずっと気付いていて、でも見ないふりをしていたのですが、もうどうにも立ち行かなくなってしまったのです。

要は、中学生の頃から断続的に行なっていた、「食べない系のダイエット」です。単食や断食や炭水化物抜きやら。運動はほとんど有酸素運動だけで筋肉が落ちて基礎代謝がかなり低くなっていたんだと思います。
ひどい時なんて、断食しながらジョギングしたりともう滅茶苦茶で、体はさそかし悲鳴を上げていたのでしょうね、、(そして私の体は弱いどころか非常に頑丈だったという裏付け。。)

具体的に何をしているかというと、三食食べて必要な栄養を摂るというところから始めました。
もちろん毎日炭水化物をとり、タンパク質と野菜と果物はふんだんに。あすけんアプリのお世話になっています。今まで足りなかった糖質が毎日入ってくるので、まずは体重多めとなります。これは必要なことで、飢餓状態になった体に「そんなに必死で吸収しようとしなくても、これからはいつでも栄養が入ってくる」と認識してもらうところから始めなくてはなりません。

正直体重が増えるのはストレスで、「ここで食事抜けば体重落ちるのにな、、」という悪魔の囁きが聞こえたりしましたが、ここでそうしたらまた同じことの繰り返しだからと、退けます。

以前のように運動を強いるのはよして、エネルギーレベルが充分となり自然に運動したくなるのを待ちました。今年のゴールデンウィーク頃、自然と「走りたいな…」と思い、運動を再開しました。自然にまかせてジョギングなどをまずして、それから筋肉をつけるための自重トレーニングなんかも取り入れたり。以前は運動=目的の為の義務、苦行のような部分も大きかったですが、今ではそういった気負いはなく、食事や睡眠と同じような感じで自然と生活の一部になりました。

やみくもに身体を絞っていた時と違い、今では体の状態と向き合い、細かくスキャンします。痛いところや違和感はないか。どこの筋肉が発達していて、どこが弱いのか。

以前、「身体にのこる被虐待者のなごりは少ない」と書いたことがありますが、今改めて見てみると、見過ごしていたところが多いなあ、と。

例えば、内転筋やいわゆるインナーマッスルが弱く、逆に外側の筋肉が発達しているところ。思うにこの体は、解離したり一人でいる時はだいたい抜け殻みたいにぐったりしていた私が、気力を振り絞って日常を必死でやり抜いた時間に作られたんだなあと。

そして、口輪筋の上下がびっくりするほどか弱くて、反対に左右がやたら強いところも然り。

体のあちこちに、治療以前の人生の痕跡がしっかりとあります。
当時の私が必死でつけてくれた外側の筋肉を活かしながら、足りなかった内側の筋肉を鍛えています。

栄養の話に戻ると、栄養をしっかり摂取するようになってから、美容上や健康上の問題もいろいろ解決しています。充血したり濁りやすかった目や、乾燥肌、耳鳴り、立ちくらみ等等。(逆に、この程度で済んだのが奇跡的でした)

ずいぶん粗末に扱ってきてしまったな、、
かつての私は、自分の体なんか無ければいいと思っていて、消費するためにメンテナンスしていただけで、表面的に傷をつけなかったのは、商品価値を考慮したからにすぎない。私自身が快適がどうかなんてどうでもよくて、体裁だけ保てていれば事足りていた……振り返ると、私は私自身の虐待者でもあったとまた改めて。

そんな体を今細かくチェックしながら、本当にひどいことをしてしまった、本当にごめんと、反省。。

きたるべき50代はまるまる楽しく元気で生きていけるように、引き続き体を作り直すのを続けていこうと思います。




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