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「絵本日記」【BLUENO】
【BLUENO】ブルーノ
作 Fukase
発行所 福音館書店
やさしい王様が治める平和な王国がありました
ある日、王国に暴風雨が襲い、国をメチャクチャにしていきました。
この絵本は表と裏、両サイドが表紙となっていて2つの視点でお話が進んでいきます。村人の1人タルカスの視点と王様の視点。
最愛の1人娘が家の下敷きになり、重篤です。
タルカスは、王様が好きでした。
王様がきっと助けに来てくれると信じていました。
でも、王様は助けに来ませんでした。
タルカスは1人娘を失いました。
タルカスは泣きました。
民衆は、王様を糾弾しました。
その声は王様を処刑台に向かわせました。
その時、王様は泣きました。
カルタスも民衆も泣きました。
その涙にはどんな意味があったのでしょう。
王様は助けに行きたかった。
すぐにでも行って助けに行きたい気持ち。
でも、嵐の中を助けに行って、兵隊たちが死んでしまったらみんなを助けられなくなる。
自分だけでも助けに行きたいと思った。
でも、自分にもしものことがあったら、この国を指揮する人がいなくなる。
もっと民衆を混乱させてしまう。
王様は、嵐が止んだら出発する準備をしていました。
それぞれの正義がぶつかって
たくさんの涙が流れる
正義ってビミョー
物事の片側のことだと思うから
正義の反対語ってなんだ?
「もうひとつの正義」なのか?
正義ってなんだ?
世界には正義が溢れている