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優しくほっておいてくれている人たち

距離が近い人は苦手だ。
悪気なくどんどん距離を詰めてくる人はもっと苦手。
世の中に人と触れ合うことが嫌いな人なんて
いるわけがないと思っているのかと思う。
ここにいますよー。

10代の頃は人との距離なんて気にならなかった。
子猫がじゃれ合うのと同じだった。
それから大人になってどんどん私と誰かの距離は離れていく。
普通の大人は距離を詰めてくることはないから困ることもないけれど。
困るのは好意を持たれたときくらい。

恋人との距離も難しい。
私は体の距離も心の距離も人よりも必要なんだ。
だから連絡も、会う時間も普通よりもとても少ないらしい。

「miAと付き合う人はいつも勝手に振り回されちゃうよね」
中学の時からの親友のことば。
本当にその通りで、なぜか私と恋人になったとたん
すごくやきもち焼きになったり、束縛をしたがったりする人が多かった。
恋人は一人でいい、と思っているし
私の中では一番近い距離にいるのはあなただよ、と言っても
そういう気持ちは収まるものではないらしい。
結局私は恋人のつくる荒波から逃げ出し
また一人で凪の海に帰ってしまうのだけれど。

私は自分の事を地域猫くらいに思っている。
ごはんをくれたり、体を撫でてくれるのがうれしいときもあるけど
基本的にほっといてほしい。
ごはんを食べに行かないからって悲しんでほしくないし
怒ったり閉じ込めたりなんてしてほしくない。

「かわいそうに」「うちで飼ってあげる」なんて言葉望んでないし
家に閉じ込められるなんてぞっとする。
何にもほしくない。ほしかったら自分で探す。
与えてほしくない。ほっておいてほしいんだ。

そんな風に生きてる私を優しくほっておいてくれている人たちと
少し離れたところから
きょうもしあわせに暮らしています。


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