「自分らしく、ずっと。」

【概要】

ミミは、小さな村に住んでいました。

村の中心には大きな木があり、その木の下で村人たちは日々を過ごしていました。

しかし、ミミはいつもどこか違和感を感じていました。

他の村人たちはみんな同じように過ごしていて、1日の行動は毎日毎日同じでした。なにも考えず、なにも感じず、嬉しいも悲しいも感じていないようでした。毎日、ただ過ぎ去るように過ごしていました。

そんな生活を送る中で村人たちは、自分自身の心の声に耳を傾けることができず、
みんな自分らしさを見失っていました。

ミミはいつも小さな不安をかかえていました。
自分はこのままでいいのだろうかといつも思っていました。

ある日、ミミは村の外れにある森へと足を踏み入れます。

そこで出会ったのは、色とりどりの花や奇妙な動物たちでした。

彼らはそれぞれ個性豊かで、一人一人違っていました。
耳をすませば、小さな声が聞こえてきました。
彼らは楽しそうに好きなものの話をしていました。
姿形が違うもの同士もお互いに認め合い、
自分らしく生きることを大切にしていました。

彼らの姿に触発され、ミミは自分の心の声に耳を傾けることの大切さに気付きました。

ミミは勇気を出して花たちや動物たちに話かけ、大切なことに気付かせてもらったお礼をいいました。

彼らは驚いた表情をしましたが、とても嬉しそうでした。

ミミは彼らにお願いをして、少し花を分けてもらうことにしました。色とりどりの花をみて、村人たちにも個性の大切さに気づいて欲しかったのです。

ミミは花たちをかかえて、自分がなにを感じているのか、なにが好きでなにが嫌いかを考えながら村まで歩きました。

帰り道、ミミは大きな木の下にその色とりどりの花々を植えました。

村人たちが自分の心の声に気付いてくれるように願いました。

次の日、村人たちが木の下に集まっているのを見かけます。

彼らは何かに熱心に話し合っていました。

ミミは思わず近づいて耳を澄ませます。
すると、村人たちは自分たちがそれぞれ持つ個性や夢を分かち合い、それぞれの違いを認め合うことの大切さを話し合っていました。

彼らの足元にはミミが持ち帰った花々が花畑になっていました。

ミミは自分の心の声に耳を傾け、自分らしく生きることの素晴らしさを再確認します。

そして、村人たちと共に、それぞれが持つ個性や夢を認め合いながら、豊かな村の一員として生きることを決意します。

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