どんな人か全然知らない人と文通してる話
今は昔、ハリーポッターのファンクラブがありまして(今もあるかも)
お話しの中で、ふくろうが郵便を運んでくるのを模して「ふくろう便」と言う文通企画がありました。
事務局にお手紙を送ると、どこかの誰かにつなげてくれて、文通がスタートできるという楽しいものです。
もう何年前の話だろう、はっきりとは覚えてないけれど15年くらい前かな、もう少しかも。
まあ、とにかく私は応募して、お手紙が送られてきたのです。
そこから月1の文通が始まりました、お相手の事は住所・名前・働いていると言う事の3つしか知りません。
大好きなハリーポッターの本の話、映画の話、完結してさみしいね、暑いけど大丈夫?
地震や災害が起きた時は心配し、どこかに旅行に行ったらちょっとしたお土産を同封して楽しかった思い出を書く。
そんなやりとりが今でも続いています。
改めて考えると何なんだこれは
あの時手紙を出した方はどれくらいいたのでしょうか。
その中からどういう基準でか選ばれて、ご縁があり、ぽつぽつとでもこんなに長く続いている
デジタルな現代において、アナログな手紙と言う手段で
今までのやり取りの中で「SNS教えて」と言うのは一切出ていません
そこは敢えてだと思う、相手も私と同じ思いだと思う。
お互いの事は何も知らない、手紙をやり取りしている中で私には娘が産まれたけど、そのことも書いてない
字の印象から、勝手に少し年上かなと思っていますが、全然年下かも。
何者でもない、ただの私でお話しできる不思議で貴重な関係です。