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深夜のBSNHK

私は今主婦業しかしていないので、日中の活動量によっては夜に眠たくならないことも多々ある。働いていた時はお風呂に入って布団に入れば勝手に寝に落ちていたので眠れない体質ではないのだけれど、さほど体を動かさない主婦になると、自分が実は、きっちりと体力を消耗しないとバッテリーマークが赤くならない、そんな物理的アイフォーン型体質だということを思いがけず知ることになり、正直その対応には少々疲れることがある。

それで試行錯誤した結果、結局は眠たくならない日は開き直って深夜起きて活動するようになった。次の日午前中から用事がある時があっても、起きれないと思いきやスッキリ起きて活動できたりした。アイフォーン型になってから用事のキャンセルはないので、そのスタイルで現状問題はない。さすがに法事からのお墓参り、食事会二時間があった時は失礼ながらあくびを何度もかみ殺していたけれども。

夜は夫は当然寝ているし、掃除や洗濯機も音が出るし、あんまり面白いものを見たり聞いたりすると逆にアドレナリンが出ちゃうしで、できることが限定される中、行き当たったのがBSNHKである。

大体海外のどこかの国の特集が組まれているのだけれど、ナレーションも字幕もほぼ無い映像と音楽だけが続く。例えばプラハに走る電車から見た各都市の街並み、アメリカの砂漠に住む動物たちを空撮、オーストラリアの海の生物の弱肉強食を美しく映す、みたいなたくさんの企画がかわるがわる見られる。それを今の季節はこたつに入りながらただ眺めて、あぁ綺麗とか、あぁ行ってみたいとかぼそぼそ言っているうちに時間も過ぎて次第に眠くなっていく。

当然こんな深夜に起きてテレビを見ている自分に不安も感じるし、日々いろいろなことが起きる中で考え事ばかり続けてしまう時なども発生してしまうけれど、そんな場合でも深夜のBSNHKを付ければ、ひとまず眺めようという休息の時間に切り替えられる。この時間帯のターゲットになる視聴者に、睡眠サイクルが逆転してしまった主婦が入っていないか確認したいところだ。



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