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読書、映画記録

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本を読んだり映画を読んだりした中で、私なりに感じたこと、学んだことをシェアしていきます。
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憧れ半分好奇心半分で観始めたが、感情移入しすぎて精神的に辛く、中断しながら約2ヵ月かけてようやく見終わった。圧倒的な映像美と音楽、アメリカの壮大な原風景の持つ厳しさの中にある懐の広さ、孤独、喪失、愛と思い出の痛みを抱えながら道中で出会う人々との絆の尊さ。幸せな人生ってなんだろう。

最近、備忘録的に映画鑑賞記録もここに書き始めた。私は派手なアクションとかSF的な非現実的な話よりこういう作品好きだが、人間社会の日常、特に家庭のこじれや歪みを描いた地味で淡々としたイタリア映画。身勝手な思い込みや被害妄想、他者への過度な期待がたいてい、人間関係ではすれ違いを生む。

社会的地位、高い知性と美貌を持ちながらも、見捨てられ不安が根底に根付いており恋愛に依存してしまう中年女性のゆらぎと孤独を描いたフランス映画。「大人だって弱いのよ」というセリフが印象的。不安に苦しみ、我を忘れて常軌を逸した行動を取る姿も理解出来た。恋愛に全体重を乗せてはいけないな。

半日1人で家に籠れるチャンスがあったから、以前より気になっていたあるホラー映画を配信で観た。心理描写が巧みで繊細かつ、そこに至る経緯や背景が丁寧で引き込まれるのは案外ヒューマンドラマよりホラー。表面的な怖さやグロの奥に、皆が隠している暗い人間の本質に触れてくれる良作がたまにある。

思いやりと多様性と人生と(寄り添うことについて)~『ぼくはイエローでホワイトで、ち…

刊行された2019年からずっと気になっていたものの、文庫化を待ちながら、実際にようやく購入し…

不完全な自分を受け入れ赦すこと(映画『インサイドヘッド2』の引用あり)~失敗から学…

最近、バタバタと趣味関連の予定が入り組んでおり(言い訳…)、1か月で2回も仕事のスケジュール…

ありのままと調和の両立~馴染めなくてもそこにいるだけでいい『人望が集まる人の考え方』読後感

ちょっと前に、自分の人望のなさを痛感する出来事があり、少し落ち込んだことがあった。 自分らしくありのままで居たいと思うけれど、世の中との調和も必要で、上手く自己主張出来れば良いけれど、そうはいかずに周りを気にして自分を抑えてしまい、誤解され、いつもその狭間をうろうろしながら両立に苦しんでいるというパターンが私は多い。 その直後に以前から知ってはいたが読んでいなかったこの本を目にしたため、思わず購入に至った。 その件を親友に話すと、笑いながら、それは人望の問題ではない、と

自由でいながら人とつながっていること~ポリヴェーガル理論②グラデーションと実践

前回、超入門編として概要を扱ったポリヴェーガル理論ですが、この考え方があると日常でふっと…

「私の身体を生きる」を読んで、自分の「身体」や「性別」に向き合ってみた話

自身の「身体」と向き合うことがテーマの、17人の作家たちによるエッセイ集。 普段自分の「心…

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今年の夏に読みたい本を、昨日大型書店で大量買い。ずっと気になっていたものや、直感的に惹き付けられたもの、今の自分に必要なものなど。
無意識だけど、どうしても生き方のヒントをくれるようなものを選んでしまう。
積ん読になりませんように😂

「対岸の彼女」読後感~女の友情について考える

昨日の午前中、夢中になって一気に読み始め、3時間ほどで読み終えてしまったのが、2005年に第1…