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おそらくもう会うことはないけれど、覚えておきたくて

昨日は同僚と神宮球場でナイターを観ました。

パーカー配布デーだったので、わりと良さげなスワローズパーカーをもらいました。
その後お酒を飲んで、家まであと1、2分という距離、深夜1:45頃の出来事。

道端の駐輪場で、酔い潰れて座り込んで寝ている女性を発見。
明らかに女性だったので無視することもできず。

「お姉さん、大丈夫ですか?」と声をかけるも「だいじょぶ〜」とふにゃふにゃした返事で、立ち上がれない。
手伝っても立ち上がれない。

家は近くらしいんだけど「自転車無理だと思うから、タクシーか歩いて帰ろう?」と声をかけるも起き上がれない。

んー困ったなぁ、と思ってたら。

「これお水ー飲みなぁ」って明らかに自分より年下のやんちゃそうな男性2人が。この人たちさっきからこっちを気にして見てくれてた人だ。視線の時点で、純粋に心配してくれてるんだなというのはわかってました。

男性のうち1人はTHE人当たり良い優しい感じで「大丈夫?頑張って起きよう〜?」って一緒に声かけてくれました。

「女の人座り込んでて心配だったけど、男2人で介抱できないし、そしたらお姉さんが話しかけてたからチャンスと思って」っていい子だな〜って思いました。

もう1人の男性はクールっぽい感じで直接介抱はしないけど、寝ている女性の自転車をサクッと精算してくれてて、こっちはこっちで優しいなーと思いました。

「家どこ?今なら一緒に帰ってあげられるよー!頑張ろう?」と声をかけるも、お姉さんは「ごめんねぇ〜〜〜」って感じで、うずくまった状態から少し体勢を起こしては、また戻る感じ。

何十分かお姉さんと格闘したけど、とにかく全く立てない。でも放っておけないしなぁ。

途方に暮れてしまって、警察に電話。ちなみに生まれて初めての110通報でした。

「事件ですか?事故ですか?」

「あ、すみません、、あの、、相談なんですけどこのまま大丈夫ですか?」

と聞いて、そのまま経緯を説明。事件でも事故でもないのにすみません、と思っていたけど、電話口の司令室の方が丁寧に対応してくれて安心しました。

警察官を向かわせてくれるということで、5分程で電話を終えてお姉さんのところに戻る。

「来てくれるってさ。仕方ないよね?」と男性に声かけると「うん。多分寝ちゃったし、、」と。

え?と思うと、たしかにお姉さん寝てるね。

「私達が面倒見てるうちに安心して寝ちゃったのかもね」と苦笑。

なかなか警察が来なくて若干痺れを切らしつつ、雑談して待ちました。

「私だけ待っててもいいよ。時間大丈夫?」と聞くと、「全然大丈夫!明日休みだし」と。
ちなみに彼らも飲み会明けなのかと思ったら、仕事終わりでお酒飲んでないって言ってました。

段々とおそらくお互いに親近感湧いてたので、私は野球観てきたんだーこの着てるパーカーももらったんだーとか色々話しました。

20分くらい待ってやっとパトカーが来て、男性と女性の警察官が来てくれました。私達とお姉さんは他人です、私とお兄さん達も他人ですと改めて伝えた後、状況説明。

私達と違って警察官は強気なので「家どこ?ほら、帰るんでしょ?住所は?言えないなら鞄開けちゃうよ!」とテキパキ。

もう1人の警察官に私の身元を伝えて、お姉さんは任せて帰ることに。ちなみ介抱始めてからここまでで1時間くらい経ってます。

男性達が「お姉さん(自分)は帰れる?」と心配してくれたけど、さすがに他人なので言わなかったけど家が目で見える距離だったので、「うん!ビューって帰れる距離だから!」と伝えました。

少し歩いて「じゃあ私こっちだから!お疲れ様!おやすみ〜〜〜良い週末を〜〜〜」と信号を渡りながら大きく手を振ったら、男性が笑いながら手を振り返してくれているのが見えました。

帰ったら3時頃で、爆睡しました。

心優しき善意の男性2人に幸あれ。おそらくもう会うことはないと思うけど、それでも良い出会いだったなと思ったので、覚えておきたくてnoteに書きました。

そしてお姉さんが無事にお家に帰れてますように。


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