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楫枕 地唄 歌詞単語分解

この歌は遊女のはかない身の上と、いつかは身請けされたい、
という願いを描く切ない心を歌ったもので、
橘遅日庵という方の作詞によるものとなっています。
楽譜を購入すると最後のページに歌詞とこういった曲に関する解説が少し書いてあります。

作詞の方は、たちばなが名字かとおもいますが、
おそにちあんさんとお呼びしていいのかどうか、わかりません。

歌詞の単語分解をしようとおもったのは、
練習中は譜面に歌詞がふってあるので、
目でおって歌えばいちおう形にはなります。

しかし、こういった古典の曲の歌詞は、
のーびーのーびーといっていいくらいのばされているので、
単語のまとまとまりもわからなくなります。

それに、古文わけわからん系の人間でずっと生きてきたので、
歌詞をもうちょっと理解できたらと思いました。

そして、
歌詞冒頭の空艫(からろ)という単語が面白いなと思ったのが、
きっかけとして大きかったです。

空艫押す、聞いたこともない言葉で、「肩ロース」?のほうが身近かに思いました。
ですがスマホで検索すると、すぐ意味がでてくるのですごいです。

櫓(ろ)を水中にあさくいれてゆっくりこぐこと、とでてきます。
いい天気の日に、彼女とデートでボートを漕ぐときには似合わないですね。
「から〜あ ろ〜おお〜 お〜す〜 う〜うう〜 うう〜」

〈歌詞全体〉

空艫押す 水の煙の一方(ひとかた)に  
靡(なび)きもやらぬ川竹(かわたけ)の
浮節繁(しげ)き  繁き浮寝(うきね)の泊り船(とまりふね)
寄る寄る身にぞ思ひ知る

浪(なみ)か涙か苫(とま)もる露(つゆ)か
濡れにぞぬれし我袖(わがそで)の しぼる思ひをおし包み
流れ渡りに浮れて暮(くら)す
心盡(こころづく)しの楫枕(かじまくら)

差(さ)して行衛(ゆくえ)の遠くとも
遂に寄るべは  岸の上の  松の根
堅き契りをば  せめて頼まん頼むは君に  
心ゆるして君が手に  繋(つな)ぎ止めてよ  
千代萬代(ちよよろずよ)も 

歌詞を3つにわけて、
スマホ検索結果の単語意味を書き、
最後に意味をつらねて訳したいとおもいます。

パート1から始まります。



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