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ベストアルバム 2022

概要

今年もいろんな傑作アルバムが出ました。

ベストアルバムを選びたいのですが、自分の記憶力ではあまり信用が置けないのでコンピューターの力を借りました。

Python で Spotify のデータを受信し、「過去保存したアルバム」を取得したのです。

その中から今年発表されたアルバムを選び、良さげなのを 10 アルバムレビューしました。

順不同です。点数はつけました。☆(0.5)から ★★★★★(5.0)までの範囲で、 ★★★(3) が普通です。

良いアルバムを選んだので最低でも星 4 つになっています。ではスタート。

レビュー

Moonchild / Starfruit ★★★★★

https://open.spotify.com/album/19qPt0RZapWvOKsACyvfQF?si=A77kud7KRC2xZtzJRjHW6w

ネオソウルの影響を受けたビーツっぽい生バンドです。

ということでハイエイタス・カイヨーテと近いけれど、ハイエイタスほどアグレッシブではなく、聴きやすいメローなサウンドに仕上がっています。

Big Thief / Dragon New Warm Mountain I Believe In You ★★★★★

https://open.spotify.com/album/7Ln81p86r5cCsesd3KBWIY?si=1hlW_G6ET6OxzvjvcljBOQ

ニール・ヤングの魂を受け継いだ(ニール生きてるけど)バンドです。

ハーヴェストやゴールドラッシュのころのニール・ヤングみたいな音で絶妙なロックを奏でます。

そうかと思うと Little Things では 80〜90 年代みたいな音も出したり。

Tomberlin / i don’t know who needs to hear this... ★★★★★

https://open.spotify.com/album/5orWhhMYUzPXsKx4pDZWak?si=JtAPHfbNRl2lRJkbNWtyqQ

一応ジョニ・ミッチェルフォロワーになるんだろうか…

打ち込み、それも無機質ないかにも打ち込み然とした打ち込みと、美しいピアノやギターの弾き語り。

展開はシンプルだけど飽きさせません。曲の力があります。

今思ったけどジェームス・ブレイクにも近いものがあるかもしれない。

Makaya McCraven / In These Times ★★★★★

https://open.spotify.com/album/6OPYeQwXhmkcaSuh6fUTXA?si=0zer9wWmSk20kuWgtXe-LQ

打ち込みビーツも操ることができるドラマーとして評価が高い彼ですが、

自分はウワモノ使いが好きです。

木琴、鉄琴、鈴などの金属的音色をうまく使っている気がします。

DOMi & JD BECK / NOT TiGHT ★★★★★

https://open.spotify.com/album/6cXQ0dxd2pWCTFhZ8RIg2j?si=aKK8X_mvTo2tY6xMPlHMCA

この人たちもビーツに影響を受けた生演奏グループのようです。

ムーンチャイルドやマカヤと比べると、ぐっとジャズに寄っています。

そして速い!

フライング・ロータスの速い曲を生演奏しているかのようです。

Shintaro Sakamoto / 物語のように ★★★★★

https://open.spotify.com/album/5oyIRud21VFnBucA3jKhAy?si=88RVxlTLSxqNdWue7fscbQ

バンドからソロになって別の魅力を発しているという点で奥田民生にも近いものを感じる坂本慎太郎です。

今作はわりと構造が分かりやすい曲が多く、入りやすいと思います。

一曲目の「それは違法でした」は芸術の生命は国よりも長い! というアンセムなんだと思います。たぶん。

Kendrick Lamar / Mr. Morale & The Big Steppers ★★★★☆

https://open.spotify.com/album/79ONNoS4M9tfIA1mYLBYVX?si=svV8QYpsSiypK5mu8_DpPw

ケンドリックはデビューしてからずっと名作ばかり作っている気がします。

ヒップホップでありながら、内省的だったり、メインストリームを視野に入れているというか、ヒップホップのゲームのみに収まらない活動をしています。

このアルバムではベースの音が印象的でした。シンセがわりと多かったと思います。

PJ Morton / Watch The Sun ★★★★☆

https://open.spotify.com/album/5H1FtrVEYKl9hQyDxBZHvN?si=uSE6QQZ5RDaNMY9gKaf17w

PJ Morton はマルーン 5 で演奏していたキーボーディストですが、スティーヴィー・ワンダー的なソウルがとても好きなんだと思います。

(スティーヴィー本人もゲスト参加しています)

自分もそういうの好きなので追いかけているアーティストの一人です。

Hikaru Utada / BAD モード ★★★★

https://open.spotify.com/album/7Kxd4i6FPfW0ZuP3Q96uij?si=1iVaOE6pT0eEJkpdzSiozA

デビューから破壊的な威力の楽曲群で J-POP を更新してきた宇多田ヒカルが、また別なステージに入った記念碑的アルバムです。

A メロ B メロサビ的な J-POP と、ひたすら繰り返しのエレクトロニック・ミュージックを折衷したような感じ。

すごいけどちょっと長い。

Sunaga T Experience, J Rammota / Re Blue ★★★★

https://open.spotify.com/album/0jJPI2xrVCmrliRsb7Xqm9?si=Lr4WfuQjRyeaKd2eqYSjog

ジョニ・ミッチェルのアルバム"Blue"を再解釈したカバーアルバムです。

ジャズの風味が強くなり、また多くの曲でテンポをやや落としたこともあって耳障りがいいですが、かと言ってイージーになりすぎてもいないいいバランスだと思います。

ちょっと前アンジェリーク・キジョーもトーキング・ヘッズを再解釈カバーしていましたが、流行りなんでしょうか…

https://open.spotify.com/album/4RWSXCDIk9HDCAjRFTPVcn?si=bxBc7nKuQhiRORkFFBWBRw

4 年も前だった…

雑感

主にビーツ・ヒップホップ系とフォーク・ソングライター系の 2 つの方向が見えました。

まあ自分がそういうの好きだからですけど、ある程度世間の流れもあるような気がします。

宇多田ヒカルはその中にあって異彩を放っています。

今後 BAD モードに影響を受けた作品が出てくるのが楽しみです。

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