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「休日は何をする?」

「休日は何をする?」という質問は、答えにくいよくない質問だと思う。
そこで、かわりとなる質問を考えてみた。


前提

今回は、質問をする側は、何か話題が欲しいだけであり、回答者のプロフィールやアリバイなどを調べることにはあまり興味が無い状況であると仮定する。

他の状況では、その状況にあった質問をするべきかもしれないし、そもそも質問をしないべきかもしれない。

考えた候補

質問の横の星は自分の評価を表しており、黒い星が多いほど評価が高い。

「休日は何をする?」★★☆☆☆

休日っていうだけで必ずするようなことはあるだろうか?
その中で、休日でなければやらないことが多いようなことはあるだろうか?

例えば、「日曜日は必ず教会に行く」タイプの人であっても、日曜日でない休日はどうだろうか?

ただし、「休日でなければやらないこと」なんていう条件は指定されていないので、「呼吸」など休日かどうかにかかわらずやるようなことを答えておけばよく、変にいい答えをしようとしなければ答えには詰まりにくいだろう。

「休日によくやることは?」★★★☆☆

「よく」やることであればよく、「休日っていうだけの条件で必ずやること」でなくてもよい。

ただし、「よくやること」かどうかの判断には統計処理が必要となり、答えるのが難しいかもしれない。
また、どの程度からが「よくやる」なのかも曖昧である。

「休日に一番よくやることは?」★☆☆☆☆

普通の「よくやること」でも統計処理が走るのに、さらに「一番」を要求している。難しい。

「休日にやりたいことは?」★★★★☆

実際にやっていることではなく、やりたいことを聞いている。
やろうと思えば簡単にできることでも、ちょっと難しいことでも、現在は科学的に無理と考えられていることでもよい。

答えづらさは比較的高くなく、相手によっては面白い答えが得られる可能性もあるが、方向性はちょっとずれるかもしれない。

「休日に一番やりたいことは?」★☆☆☆☆

「一番」に限定することで、答える難易度が上がる。

「前回の休日、何をした?」★★☆☆☆

考える範囲を1日だけに限定することで、負荷を下げることを狙っている。
しかし、1日だけに限定することにより生じるリスクもある。
たとえば、その日特別なことは人に言えない・言いたくないようなことしかしていなかった場合、答える難易度が上がってしまう可能性がある。
もちろん、「特別なことを答えろ」なんて言っていないので、「呼吸」など常にしていることでごまかすこともできる。

また、「何をしたか忘れた」というケースでも、答える難易度が上がってしまう。

「次の休日、何をする予定?」★★☆☆☆

過去ではなく未来に目を向けてみる。
しかし、予定なんかわざわざ決めるのは面倒だ、当日になってみてやるべきと判断することをやりたい、という人もいるかもしれない。
そのような人にとっては、答える難易度は高いかもしれない。

また、相手を自分に付き合わせることを目的にした「明日暇?」的な質問の仲間の可能性も考えられ、警戒される可能性も考えられる。

「休日にやることで好きなことは?」★★★★☆

まず、「やること」という条件により、「実際にはやっていないけどやりたいこと」(現実的なことからSFまで) を排除する。
さらに、「好きなこと」というクエリにした。
「好き」かどうかというのは主観であり、「よくやる」というようなログデータは不要である。
よって、方向性を維持しつつ、条件はゆるく答えやすい質問であると考えられる。

ただし、「好きなことは〇〇」としてしまうと、対偶をとって「〇〇以外は好きじゃない」となってしまいそうである。
そのため、好きなことを全て列挙する必要がある可能性が考えられ、難易度が高いかもしれない。

また、「休日にやること」について、「自分がやること」ではなく、「一般的に休日にやられがちなこと」という解釈もでき、この解釈では「実際にはやっていないけどやりたいこと」の排除ができないかもしれない。

「あなたが休日にやることで、たとえば何が好き?」★★★★★

前の質問の例の欠点を改良した。
まず、「たとえば」を入れることで、全列挙の必要性をなくした。
そして、「あなたが」やることという条件を入れることで、「一般的に休日にやられがちなこと」という解釈を潰した。

「休日にやることで一番好きなことは?」★☆☆☆☆

「一番」に限定すると、答える難易度が上がる。

結論

実際にやっていることの例が聞きたい場合は、「あなたが休日にやることで、たとえば何が好き?」と聞くのがよさそうである。

空想も含めてやりたいことを聞きたい場合は、「休日にやりたいことは?」といいう質問もいいかもしれない。


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