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猫の糖尿病に気付いたときの話(2)

最初の受診に持って行ったデータ


トイレシートの重さをはかり、前回交換した日から何日経っているかを確認。
1日あたりの尿量を記録して、ねこさまを連れて動物病院を受診しました。

明らかな多飲多尿の症状、体重の減少、脱水がみられ、病気の特定のために血液検査をする。
とりあえず30分で一部を除いた結果が出るということで、待機。

検査結果は、「血糖値が明らかに高い」

腎臓病とかだったら、色々な覚悟が必要だ…と考えていると、結果が出たと呼ばれる。

「おそらく、糖尿病ですね」

ぽかんとしてしまう。
糖尿病=肥満が大きな原因、というイメージがある。
ねこさまは特に食事を管理していなかったけれど、痩せてもいないけれど、太ったこともない。

脱水症状もみられるということで、水分の注射をして、糖尿病の治療についての説明をうける。

12時間毎に、飼い主が注射を行う日課が始まる


ねこもにんげんと同じようにインスリンを打つことを先生に説明していただく。
まだ他人事にしか感じていない私。

「猫の糖尿病は、コントロールできれば怖い病気ではありません、人間のような、壊死や神経へのリスクはあまりありません」

末期の腎臓病だったらどうしよう………
昨夜からただそれだけに怯えていたわたしは、とてもほっとした。少なくとも、まだ時間はある。

「では、インスリンを打つ練習をしましょう」

え???わたしが???
感覚が現実に戻ってきた。わたしが、ねこに、注射を?

注射器の扱い方、ねこさまの何処に打つか、つまんだところをテントに見立てて打つ場所を決めるなど、さくさくと説明を受けて、
生理用食塩水で実際にねこさまの背中に注射をする。

「では、これを今日から7時と19時に打ってください。」

こうして、飼い主に数十年ぶりの門限ができたのです。

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