たった1回で判断するな
店内に入るとまさかの1人。貸切状態。1対1、なんとなく見られてる感じ。うわぁ、気まずい。
もしくは、
常連さんと仲良くお話している。よし、自分から意識が逸れるからよかった。……ところで、いつ話は終わるのかな?
カフェに入ると、こういう状況が割とあったりする。飲食店なのだからお客さんの出入りは決まったものではない。
でも、その時の状況によってカフェの印象が形作られてしまうのも事実なので、初めてのお店では居合わせたお客さんを軸に良かった、悪かったを決めないように気をつけなければならない。これは自戒も込めて。
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実は今日まさにリベンジしてきたカフェがある。
コーヒーにこだわったカフェで、1号店はスタンド、2号店ではイートインとなっている。前からここのコーヒーが好きでよくテイクアウトしていたのだけど、2号店に初めて入った時のこと。
店内は真っ白で無駄がなく、洗練された感じ。でも外向きのカウンター席があったりと、落ち着ける空間なんだろうなと思っていた。
しかし入ってみると店内は盛況。複数の響き渡る話し声。わいわい、がやがや。
「落ち着ける」と勝手なイメージを持って入ったので、なんだか残念な気持ちになった。勝手に。なお、お店側は全く何も悪くないです。
そんな印象があったけど、好きなラテのアイスverが飲めると聞いてリベンジに向かうと、まさかのわたし1人。
冒頭の「うわぁ、気まずい」が顔を出したけど、あれ、なんだかおかしいぞ。
めちゃくちゃ居心地がいい。
店内に誰もいないから、そのお店そのままを受け取ることが出来る。ちゃんと見てみれば、テーブルの青さ、反射されて映る空、遠くで鳴る音楽、全部わたしが好きなやつだ。
そしてなにより、いい感じの「ほっとかれてる感」。
無関心というわけではないけど、干渉はしない絶妙な距離感。
気まずくてスマホの画面を見つめ続けることもなく、ただぼーっと外を眺めて、目を閉じる。「なにもしない」をする。
これだ。これがやりたかったんだ。
最近はカフェに行くときに、読書とか人生設計しようって無意識に目的を持って行ってたけど、こんな風に頭を空っぽにして、考えることを手放す時間がずっと欲しかった。
前回はひたすら居心地が悪かったけど、今回はひたすらに居心地がいい。初めて「まだ出たくないな」と思えた。
たった1回で判断するな
居心地がいいかどうかは、ちゃんとカフェそのものを理解してからじゃないと判断できない。それは何回足を運べば分かるとは言えないけど、たった1回で判断するのはあまりに勿体ない。
居心地がいいカフェで過ごした時間は、とても幸せで、大げさだけど " 新たな人生の幕開け" と言えるくらい豊かな気持ちになる。
きっと結婚相手を見つけた時の「これだ!」という感覚と同じだ。結婚してないから知らんけど。
このカフェは敷居が高いイメージがあって、頑張ってヘアアレンジをしていったけど、きっとそんなに見られてもいないし、予想以上にカジュアルだった。
過度な期待やSNSで作られたイメージは、お店側じゃなくて自分の勝手だ。それとギャップがあったとして、それは自分の問題だということも忘れないようにしたい。
こう考えると、思いのほか、気軽で良い店は身近にもっとあるのかもしれない。
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