歯の矯正

歯の矯正を始めたんです。マウスピース矯正というやつですが、部分的なものではなく、全部の歯の矯正です。
歯並びの悪さはずっと気になっていたんです。歳をとるにつれて徐々に悪くなっていて、八重歯が前に出ているのと前歯が出っ歯気味なのとって、あげれば気になるところはいっぱいあって。
見た目もそうですが、噛み合わせも悪く体の歪みにも影響していました。
また、歯並びが直り歯磨きしやすくなれば歯周病リスクが下がり今後の健康のためにもいいだろうということで、一歩踏み出しました。

まず、矯正の種類としてメジャーなのはワイヤー矯正ですよね?毎月歯医者さんに行ってワイヤーを締め直してもらう矯正方法で痛みが強かったり、歯の表側にずっとワイヤーをつけているので目立つ、歯磨きがしにくく虫歯になりやすいといった難点があります。今は裏側にワイヤーをつける矯正もあるので目立ちにくい方を選ぶことは出来ますが、比較的時間がかかったり、金額が高かったりします。
一方でマウスピース矯正は、ゴールの歯並びまでマウスピースを1週間ごとに変えながら少しずつ歯並びを整えていく治療方法で、予定通りに歯が動いていっているか2,3ヶ月に1度歯医者さんに行って確認してもらいます。一般的にはワイヤー矯正よりも痛みが少なく、自分でマウスピースを取り外しできるので歯磨きがしやすく虫歯になりにくいといった利点があります。しかし、その分、マウスピースを外したまま長い時間過ごし、矯正治療が予定より進まず時間がかかってしまう場合があるといった難点があります。

矯正治療は保険外診療ですので、歯医者さんによって提示してくる金額はばらつきがあります。また、得意な治療方法があったり、技量が違ったりするようで、お薦めされる治療方法は歯医者さんによって全然違いました。
わたしは地元の有名な歯医者さんを調べて5〜6件ほどお話を聞きに行きました。
ワイヤー矯正を勧められる歯医者さんが多かったのですが、金額は100〜150万円ほどでした。その中で1番いいなと思ったのが初めに提示していた金額以外にいただきませんというところでした。ちょっと他よりお高いのですが、もし初めの治療計画になかった治療が必要となっても、上乗せ金額の支払いはありません。なので、初めに提示された金額さえ支払っておけば、きれいな歯並びが手に入るということです。初めの計画にない治療が発生する可能性について話をしてくれる歯医者さんは他になかったため、そこの歯医者さんはかなり良心的に話をしてくださる印象がありました。もし、カウンセリングの予定があれば、どれくらいの患者さんが追加の治療を必要としているのかについても聞いてみた方がいいかもしれません。また、ワイヤー治療を勧める歯医者さんでは、わたしの場合は抜歯が必要なようでした。その方が前歯はきれいに引っ込むらしいのですが、健康な歯を抜いてしまうことに少し抵抗があったためかなり悩みました。
最後に話を聞きに行ったのは、マウスピース矯正を勧める歯医者さんでした。そこは、今まで私が書いてきた不安をかなり解消してくれるところでした。マウスピース矯正は、矯正スタートからゴールまでシミュレーションされており、使うマウスピース全てを一度に作成して送ってくれます。追加の治療が必要になるのは、マウスピースを外す時間が長く、計画からずれてしまう人、例えばおやつなどを食べてしまう中高生などに多いなどしっかり説明してもらえました。もし治療計画を見直す必要があれば、治療時間は伸びてしまいますが、5年間は再度シミュレーションをやり直して、マウスピースを作り直してもらうこともできるといった安心サポートもあります。また、わたしの場合は抜歯は必要ないと言ってもらえてかなり安心しました。金額はトータルでいくらと決まってはいませんでしたが、かかっても100万はいきません。ほぼ即決です。

ここからは矯正してみての感想ですが、1番初めにマウスピースをつけて1週間が1番痛かったです。虫歯で歯がぐらぐらしているような痛みや歯間に食べカスが詰まって押されているような感覚が続きました。でもそれからは痛いことはありませんでした。まだまだ矯正はこれからですが、頑張れそうな感じです。
いい影響として、歯磨きを真面目にするようになり、以前より口内環境が整いました。マウスピースはほぼ1日つけていますが、食事の時には外し、歯磨きが終わったらまたつけます。歯磨きが足りない時、マウスピースの内側が汚れているのでどの部分で歯磨きが足りないかを知ることができます。また、そうなった場合、虫歯になるリスクがあるのでしっかり磨かなくてはとなり、しっかり歯磨きをするようになります。また、いい歯ブラシや歯磨き粉についても調べ始めて、すごく快適な歯磨きタイムを得ることが出来ました。さらに、マウスピースをしているときに、砂糖の入った飲み物を飲まないようになったり、ダラダラとご飯を食べたりする回数が減るため、これも口内環境に良い影響を与えています。
マウスピースをしていると歯の着色もしやすくなるため、お茶やコーヒーを飲む頻度が減り、逆にしていない時より歯の着色が減った気がします。

ここまでかなり良いことを書いてきましたが、矯正を始めてから購入したものがあります。マウスピース矯正をしている方はわかるかもしれませんが、マウスピースを外した時にその臭いや汚れがかなり気になります。歯ブラシで毎度洗っていましたが、完璧には綺麗にならず1週間で口に入れるのに抵抗があるほどになってしまいます。汚くてすみません。そのため、超音波洗浄機を買いました。7000円くらいでしたが、2年以上使うのであれば良いやつでと思い奮発してよかったです。外したタイミングで10分くらい洗っていますが、その間にご飯食べて歯を磨いて、すぐにマウスピースをはめることが出来ます。マウスピースを手洗いする時間が減ってかなり負担が減りました。

別にわたしはお金持ちなわけではないので、歯の矯正について思うところがあります。
なぜ保険外診療になっているのかということです。歯磨きのしやすさ、歯周病リスクの低下、噛み合わせによる骨格歪みへの影響を考えれば、予防歯科という観点で、保険診療にしてもいいのではと思ってしまいます。高価すぎです。
まぁ、仕方がないかと思って治療受けてはいますが、いつか保険診療になったらいいなと思います。
あまり詳しくないのですが、アメリカでは保険が使えるようで、結構多くの人が矯正治療を行なっていたりするそうです。そういう背景もあって、歯並びが悪い人は、そういうところにもお金をかけられないくらい逼迫した経済状況にあると判断されて、ビジネスや出世などにも影響が出たりすると聞いたことがあります。
日本は矯正だったり口内環境への意識が低いとかなんとか。まぁ、そんな話は日本にいるわたしにはあまり関係ないかもですが。

これから歯並びが綺麗になるのがとっても楽しみです。

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