サピエンス

サピエンス全史読んだこと無くて。
いつか読みたいんですけど、長すぎてちょっと手が出せないですね。。
ただここに書かれてる話を岡田斗司夫さんが解説してくださっているのでその動画を観て思ったことがありました。ホモ・サピエンスだけが現在生き残った経緯はなんなのかに関することです。

こう言った話はそもそも結構好きで、大学時代に講義でとったこともあります。出席したら延々、なになにピテクスがどうで、なになにピテクスがこうでという紹介しかなくて退屈だった記憶です。ホモ・サピエンスが他のサピエンスと生き残りをかけた戦いをしていたことは別の本で読んだときに知りました。確かそのときに読んだホモ・サピエンスは凶暴性が高い生物だと書かれており、すごくショックで強烈に残りました。だって、私たちは至って平和にいろんな人と仲良く?暮らしていると思っているのに、この種族が凶暴だなんて信じられなかったんです。だからここら辺の話が聞けるかしらと動画を観始めましたね。

解説動画では、まず、さまざまなサピエンスが世界中に同時に存在していたけれど、後にホモ・サピエンスが生き残り競争を勝ち抜いていったという話をされていました。ここは、事前に読んでいた内容だったのですんなり入ってきました。
次にされていたお話はホモ・サピエンスだけがなぜ勝ち残れたのかという話で、知らないことだったのでとても面白かったです。要するに虚構や噂話ができる認知能力を手に入れたホモ・サピエンスは、ほかのサピエンスたちよりも大きな集団を作ることができて戦いを有利に進められた。さらに、宗教のようなもので集団をまとめ、扇動したり、鼓舞したりもでき、勝利してきたらしいです。なるほどですね。

さらにお話は続いて、ホモ・サピエンスはなぜ他のサピエンスたちを絶滅に追いやってしまったのかという私の1番聞きたかった話に入ります。動画の中ではホモ・サピエンスが絶滅に追いやったという表現はされていませんが、なぜかホモ・サピエンスが移動するとその地にいた他のサピエンスが急にいなくなったらしいです笑
で、結論を聞いてなんだか肩透かしを食らった気分になりました。動画では、ホモ・サピエンスは匂いに敏感で、かつ気が荒かったから、匂いが違う種族を殺さなければ気がすまず、殺さなければならないという共同幻想をもたせることで絶滅に追いやったのではないかと仰っています。
でも、私はそれだけでは納得できなかったんです。だってその頃の人類にとって他のサピエンスをやっつけるなんてことはすごい大仕事なわけですよ。その日のご飯だって得るのが大変なのに、単に気に食わないからという理由だけでは難しいのでは?と思い、次のようなストーリーを考えました。
エサ場がかぶって十分なご飯を得られないとなったときに、エサ場を共有している自分達とよく似た種族とコンタクトをとり、仲間なのか敵なのか判断します。でも、出来るだけ共存できる道を探ったのではないかと思います。戦うことはエネルギーを使いますし、味方は多い方がいいですから。そして、意思疎通が図れず攻撃してくる集団に対してホモ・サピエンスは大勢で反撃してエサ場を確保する。こうやってエサ場は取られていき、敵は一気に全滅ではなく徐々に衰退していったのではないかと考えられます。一方で攻撃してこないが意思疎通が図れない集団は最終的には攻撃していたとは思います。エサ場を競合してますからね。意思疎通が図れれば折半も出来そうですが、そうもいかなければ奪われないように奪ってしまうという方針を立てたでしょう。

このストーリーではエサ場が似通った種族であることがとても大きな役割を担っています。もし食べるものが異なり棲み分けが出来ていてこちら側の命が脅かされる心配がなければ、匂いが違うからという理由だけで絶滅させるまで動かないのではというモチベーションから考察しました。
そして現在、少なくとも友好国間で仲良く生きていけているのは、意思疎通が図れて、ご飯を充分量確保できているからではないかと思います。もし、そうでなければ私たちはお互いがホモ・サピエンスかどうかは関係なく、エサ場を競合する別集団と認識して戦わざるを得ないわけです。
そう考えるとどの動物も同じ行動をとるでしょうし、私たちホモ・サピエンスが凶暴だったなら、他の動物だって凶暴だというべきで、特別凶暴だったと言うのは怪しいなと思います。

共存って難しいですよね。どうすればよかったのかは、また今度別の記事で考えていこうかなと思います。

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