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J.S.A.ワイン検定の講師になろうか迷っている方へ

こんにちは。
今日はJ.S.A.(日本ソムリエ協会、以下協会)のワイン検定認定講師になろうかどうしようか、悩んでいる方のために記事を書きます。

この記事に興味を持ってくださった方は、既にワインエキスパート呼称資格(以下エキスパート)をお持ちか、現在受験勉強中の方だと思います。
ワイン検定の講師になれるのは、エキスパートのみです(ソムリエ資格だけではなれません)。

私は2020年にエキスパートを取得して、2021年秋の検定から講師を始めました。

エキスパートに合格すると、協会から「J.S.A.ワイン検定(以下検定)の講師やりませんか」案内が来ます。

検定には、ブロンズクラス(入門編)とその上のシルバークラスがあります。

ご自分でブロンズやシルバークラスを受検されたことのある方でしたら様子がお分かりだと思いますが、私はそれらを受けずにいきなりエキスパートを受験したので検定の様子が全く分からず、検定講師は一体何をやったらいいのか想像出来ずに不安でした。

検定講師になるためには、エキスパートに合格した後、簡単なオンデマンド認定セミナー(有料)を受講します(何をやるにもお金がかかります…)。

しかも、ブロンズ用とシルバー用の認定セミナーは別々の講習ですので、両方教えるためには2回分の受講料がかかります。
また、シルバーの講師になるためには、ブロンズでの講師としての実績が必要になります。
(ブロンズを教えていないのにシルバーだけ教えることは出来ない)
そして、協会の個人会員で年会費をきちんと納めていることが条件です。

せっかく時間とお金をかけて取得したエキスパート資格、せめてあの金色のブドウバッジ代としての認定料だけでも元を取りたいという気持ちがあったので、まずはブロンズクラスの講師認定セミナーを受講しました。

セミナー内容は、はっきり言って「え、これだけ?」という感じです。
協会の方が説明してくださる動画を観るのですが、過去問などはもらえません。
実際の問題は検定後に講師が責任を持って処分するので世の中にも出回っていません。
どんな問題が出るのか分からないまま教えるなんて無理だと思いました。


そこで私は初期投資をしました
X(Twitter)で見つけた面識のない先輩検定講師が販売している受検者向け練習問題を購入したのです。
その問題のおかげで、どんな箇所が出題されるのか概要を掴むことができました。
その講師の方には貴重なアドバイスもいただき、大変感謝しています。

検定講師自身がワイン検定を受けることも可能なので、どうしても心配な方はベテラン講師の検定を受けてみるのもいいかもしれません。
でも検定料高いですから…。
だから練習問題を購入するくらいがいいのかな、と思いました(ちなみに私も練習問題を販売しておりますのでご興味のある方はご連絡ください)。

開催会場は自分で探さなくてはいけません。
知り合いのワインバーやレストランを貸してもらう人もいますし、自宅で開催する人もいます。
私の場合は貸会議室を借りました。

そうやって初めてのブロンズクラスを開催いたしました。

検定はブロンズクラスが年2回、シルバークラスが年1回、それぞれ3日間ずつ開催されます。
1日完結の検定なので、3日間全て開催する必要はなく、自分の都合のつく日程を選ぶことができます。

最初の頃は3日間全て開催していましたが、参加者お一人の日もあり、会場代や労力に見合わないと思ったので、最近は2日間だけの開催にしています。
検定問題は3日間とも違うので、当日話す内容も変わり、毎回準備が大変で、3日間開催すると疲れてしまったのが正直なところです。

ブロンズ講師を経験したらシルバー講師にもなれますが、まず先にテキストだけ購入してみたところ(ブロンズ開催の申し込みをすればテキストがもらえますが、務まるか分からなかったので協会のサイトからテキストだけ購入し、後にダブった分はメルカリで販売)、「あらやだ大変、こんなの教えられるかしら…」と不安になり、その年はシルバー開催を見送りました。
ブロンズに比べるとシルバー、かなり大変です。講師も受検者も。
そして後日、再び先輩講師からシルバー用の問題集を購入し、翌年からはシルバー講師としてのデビューも果たしました。

ブロンズ、シルバー、ともに講師を務めて感じたことは「アウトプットは最高の学びである」と言うことです。
人に教えることにより、自分も常に最新の情報を入手していたいと思いますし、嘘は教えたくない。そして純粋にワインラバーを増やしたい、そう思える様になりました。

私のブロンズ、シルバーを経てエキスパートに興味を持ち、見事合格した方が出た時は本当に嬉しかったです。

エキスパートで使ったお金の元を取れたかどうかは、後日お話ししたいと思いますが、迷っている方には「検定講師、やった方がいいですよ!」と、お伝えしたいです。
あ、でも私と商圏が被るところではやらないでくださいね…笑


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