駆け抜けた日々

いっぱいいっぱいだった。

小さな娘やたくさんの荷物を自転車に乗せて走り回っていた日々。

「もう無理〜。はやくおっきくなって〜!!」
そう毎日思ってた。

保育園の送迎中、自転車がパンクした真夏の朝。
送り届けて仕事へ向かう途中、アスファルトに僅かに積もった雪でスリップして見事に転んだ真冬の日。
捻挫した足を引きずりながら何とか登りきっていた団地の階段。

何度も心が折れかけて。

だけど、いつだって踏ん張れた。

「ママ〜!ママ〜!」って、小さな君が私を必要としてくれたから。

あんなに苦戦してきた日々が、今は宝石のように輝いている。


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