共感覚者が思わず盛り上がるトピック

「I tast word.(私、文字に味がするの)」

という人がいた。

私は、「What is your favorit tast(word)? (どの味(文字)がお気に入り?)」と聞いたりしている。

きっと、非共感覚者から見れば、「なんのこっちゃ、わけがわからん」と首を傾げるやりとりだろう。

でも、たぶん、この質問が話を盛り上げるのは間違いがないと思う。

きっと、「私は、新聞の味が好き」「やっぱり、最強に甘いのは、Aね。Zも悪くないわ」なんて話に花が咲くだろう。

「共感覚」という共通項が、性別や年齢、国籍、文化、あらゆる壁を取り除いて、初めて出会うはずの共感覚者同士をパッと繋げているのを感じる。

共感覚者、非共感覚者、と人と人を隔てるつもりはさらさらない。(そんなの、ナンセンスだ。性的指向で人を分断するのと同じ構造で、「全く」馬鹿げている)

でも、共感覚者同士だから盛り上がれるネタがあるのも事実だ。(たとえば、「何曜日(何色)が好き?」や「優しい人のフルーティな香り大好き!」など)

こういう「しゃべり場」が私の人生にはずっと必要だったんだな、と感じる。

とても嬉しい。

【追記】
彼女から返信が来ていた。曰く
「好きな味のワードは、ないです」
すべったあ😂
でも、続々と「私も!」「文字に味する!」と入っていて。
ある人にとって、teacher はマンゴー味らしい。彼女にとってはオレンジで、「似てる、、、👀」となっていた。
「他にも同じ人が居るみたいでよかった、、、。私の単語の味と、別の人の単語の味を比べてるんだけど、それって一致するものなの?」と心配してるみたいだった。
それについては、「単語が全部みんな同じ味だったら、新しいカルト集団できちゃうよ😂」って返信があって、わはは、となりました。(共感覚は、本人の中では一定性があるものの、共感覚者同士で一致することは少ない)
きっと、自分以外の人は文字に味がしてない、ことに、最近気づいて、びっくりして調べ始めたところなんだろう。
数ヶ月前の自分を見てるみたいだ。
私も、自分の感覚についてまだよく分かってない。頭の中の音なのか聴力なのか、自分がちゃんと見分けがついているのかすら心配なものもある。そのくらい、私にとっては自然な感覚だった。この音が何からの音で、何を意味するのか、私はこの感覚とどう付き合っていくのかも、模索中だ。
以前グループの人から教えてもらった、アメリカの共感覚研究所みたいなとこの神経哲学の研究者にもメッセージを出した。
調べれば調べるほど面白いし、自分について明らかになっていく。「知識」が私を自由にしてくれるのを感じる。

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