いい意味で諦めがついた
「母は携帯を切って自分と向き合っているので代わりに」と、父から連絡がきた。
やっぱりそうか。いつも、このパターンだ。
こうやって母はいつだってオールシャットダウンして、「こんなに頑張ってるのに傷つけられてかわいそうな自分」として殻に引きこもり、本音でぶつかっていった私をザックザックと切り捨てる。
罪悪感でいたたまれなくなる。
もう愛されない、と思う。
「あなただけ育て方を間違えた」。いつだったか、8歳くらいか、母が私を抱きしめて涙を流しながら言った言葉が耳を離れない。
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