器用で最高な大きい人について

【器用貧乏】
なんでも器用に色々こなせるが、あちこちに手を出してしまい中途半端でかえって大成しないこと。

【二兎追う者は一兎も得ず】【天は二物を与えない】
なんて言葉もある。
…日本人はとにかく一つのことに集中しないとうまくいかないと思いたいらしい。

例えば器用裕福な人を見つけたとき、昔の人ならどんな反応をしただろう。どんな諺を作ったのだろう。

2021年12月2日はそんな器用裕福な「オドるキネマ」の鈴木バイダンさんの誕生日だ。
お金がないファンは文章で褒めちぎって、彼に仕事がくる事を望むので精一杯なのがなんとも悲しい。
本当なら叙々苑でも連れて行って「好きなだけ食え！」とか言ってみたい。

鈴木さんは芸人的なことを言えば、平場が強い。MCも出来る。ぶん回せる。
神保町イチ、なんなら若手イチMCが上手い。
周りの状況を俯瞰的に見ているし、誰に振るのが最適解かを常に理解している気がする。
また、極端に仕切りすぎたり、仕切らなさすぎることがなく、演者の皆さんが生き生きと、伸び伸びとライブをしている。

今のところ神保町に通っていて、「鈴木バイダンMC」もしくは「オドるキネマMC」の記載があるライブに外れがない。
勿論ネタも外れがない。どれだけ噛んでも面白い漫才になっていて、それこそ膝が無ければ立っていられない。

鈴木さんのパーソナル的な事に関してだけで言えば、
鈴木さんは凄く人間らしい人だと思う。
それでいて(物理的にも)大きい人だと思う。
物理的にで思い出したが、鈴木さんは「世界一華のあるまんまるちゃん」だと思っている。
私の口からは「デブ」なんてとてもではないが言えないので、みぽぽの吉田さんの言葉を借りて、「まんまるちゃん」で許して欲しい。
…とにかく、そんな鈴木さんが私は大好きだ。

インスタライブでファンと交流している鈴木さんは、ファンとタレントというだけではなく人として対話している気がする。
相方の南さんに対しての接し方を見ても、奔放で天才肌の南さんの魅力を引き出し、南さんをうまくアシストしながらも自分自身の存在もなくさない。

何かの時に、「人見知りなので(だったので)」と仰っていたが、その気配を微塵も感じさせないし、むしろコミュ力お化けなのではないかと感じさせるくらい距離感の詰め方がうまいと思う。

偶然下北沢でお会いしたことがある。
丸っこい人いるなぁと横を向いたら鈴木さんだった。ビックリしたけど、ここで声を掛けなければいけないような気がして声を掛けさせてもらった。

ADやマネージャーの仮面がない時の私は、ただの人らしく、緊張しすぎて吐きそうだったけれど、
すごく優しくお話してくださって、本当に素敵な方だと思った。
あと、近くで見た方がイケメン。

凄く器用で、エンタテインメントに関しては器用にこなされている鈴木さんが私は心底羨ましい。

羨ましい。

悔しい。

と思うにはあまりにも届かなすぎるくらい先にいる。
嫉妬のレベルではないくらいの方なはずなのに、
ファンとの距離感が程よく近く、あまりにも人間らしい鈴木さんを見ていると、「もしかしたら手が掠るくらいには触れるかもしれない」と、勘違いしてしまう。

鈴木さんは、これからもっとメディア露出が増えるにつれ、「有名税」とか言う沢山の心ない悪意にも晒されるかもしれない。
そんな時、おこがましいのは承知の上で、私は鈴木さんの背中を叩き、自然と前に押し出せるような温かいファンでいたいと思う。

鈴木さん、誕生日おめでとうございます。
素敵な一年にしてください！