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『顔面漂流記』1999年 Ⅵ 普通の顔とは何か

Ⅵ 普通の顔とは何か
 
本当に心をうずかせねばならぬ者があるとすれば、それはむしろ、顔というパスポートなしには人格を認めようとせず、ぼくを生きながら埋葬しかけた、世間の方なのではあるまいか。
『他人の顔』安部公房

 

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