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読書遍歴 中学生編


前回の小学生編に引き続き、今回は中学生編を書いていきます。中学生のときはライトノベルをひたすら読んでいた気がします。電撃文庫とかね、そういうお年頃ですよね……。


(2)中学生


①西尾維新さん

・ 戯言、人間、最強シリーズ

・世界シリーズ

・〈物語〉シリーズ

・伝説シリーズ(悲報伝まで)

・掟上今日子の備忘録


西尾維新さん、作品数が膨大で振り返って驚きました。同時進行で様々なシリーズをコンスタントに刊行されていて、どういう頭の中なんだろうと不思議な気持ちでした。

私が西尾さんを知ったきっかけは、家族が刀語のアニメをみて、原作を読んでいたことです。私は未だに読めておらず、チラ見したアニメでふんわり内容把握している程度です。そのあと物語シリーズに興味を持ちつつ、先に戯言シリーズにハマりましたね。頭が追い付かなくて全く伏線や考察は追いきれなかったのですが、ネットで色々な方の考えを読むのも楽しかったです。最終巻のネコソギラジカル三冊は特に何度も読み返しました。「ぼく」と玖渚の関係性が好きです。

物語シリーズはアニメや映画も見ました。シャフト、新房監督との親和性が高すぎて初見のときは圧倒されました。

掟上今日子さんはドラマにもなりましたね。ガッキーが好きなのもあって、楽しく見ていました。続きも小説で読みたいところです。

西尾維新さんと言えば、2017~2018年に開催された西尾維新大事展に行けなかったことを、今でも悔やんでいます。また記念の年に開催されることを願っています。


②成田良悟さん

・BACCANO!(バッカーノ!)

・デュラララ!!(DRRR!!)、SH

・越佐大橋シリーズ

・ヴぁんぷ!

デュラララから読み始めた成田さん。読み始めた頃は完結していなかったので、新刊を追いかけながら完結を見届け、全巻集めていました。その後のシリーズも始まって、喜んだ思い出。

デュラを待っている間にバッカーノに手を出して、刊行順に読んでいったので、時代があっちこっちいって混乱した思い出があります。

どの作品でも成田さんならではの面白さがあって、楽しかったですね。この方も同時進行で色々書かれていて、すごい。


③時雨沢恵一さん

・キノの旅

・一つの大陸の物語シリーズ

・ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン


キノの旅は、2017年に14年ぶりに再びアニメ化して驚きました。淡々としたテンションと短編集のような形で、読みやすいですね。キャラクターがたっていて、どのキャラクターがメインでも面白く、考えさせられるようなテーマも多いですが、さらっと読めます。

一つの大陸の物語シリーズは、アリソンとリリアとしてアニメ化して、それで知りました。親、娘、その友人と作品が続いて、スピンオフ大好き人間としては非常に楽しいシリーズでした。

ガンゲイル・オンラインは、ソードアート・オンラインの公式二次創作やん!と笑った記憶があります。銃好きな時雨沢さん、楽しく書いたんだろうなぁと思って読んでいました。

時雨沢さんのキャラクターに黒星紅白さんのイラストがぴったりで可愛くて、表紙や挿し絵も楽しみのひとつでした。


③川原礫さん

・アクセル・ワールド

・ソードアート・オンラインシリーズ

SAOシリーズは現在アニメが放送中で、一つのコンテンツとして地位を確立している感じがあるほど、メディアミックスもしていますね。上記した時雨沢さんのガンゲイル・オンラインの本家です。

≪プログレッシブ≫シリーズは、1,2巻のアインクラッドの攻略までをゆっくり描いているのですが、このペースで完結する……?と少し心配しています。

最近は全体的に追えてないので、また時間のあるときに読もうかなと思っています。中学生のときだからこそ、ゲームはよくわからないものの、没頭できたのかなという感じもします。


電撃文庫攻めは、このあたりでひとくぎりですかね。


④梨沙さん

・華鬼シリーズ

・恋するエクソシスト

梨沙さんは、友人に華鬼を薦められて出会いました。もともとWeb上で連載されていて、今も公式サイトに番外編?が連載途中であがっています。いつか更新されることを期待しています……。これも全巻集めましたね。特に2巻と4巻が好きでよく読み返していました。番外編で子供世代も書かれ、歓喜しました。

梨沙さんの作品は、出版されていないWebの小説も好きで読んでいましたが、久々に刊行一覧をみたら色々なシリーズを書かれていて驚きました。小まめにチェックせねば。


⑤トワイライト

ステファニー・メイヤー著、小原亜美訳/ヴィレッジブックス

単行本が学校の図書室にあり、イラストと単行本の各タイトルに惹かれて読み始めました。海外原作の本を読むのが久々で、言い回しに日本の本とは違う新鮮さを感じていました。特別感を味わいながら、どう物語が完結するのかどきどきしていた思い出です。特に最終巻は幸福感と特別感が凄くて、読み返しましたね。

ベラとの出会いをエドワード視点で書いた外伝、ミッドナイトサンが今月発売されるとか!第一章は原作者のホームページ上に公開されていると聞いたのですが、すべて読めるのは待っていたファンからすると驚きですよね。今回調べなおさなければ知り得なかったので、嬉しいです。しかし翻訳したものの発売は未定だとか……これを機に、英語の勉強も兼ねて原作を読むべきか悩んでいます。


⑥香月日輪さん

・妖怪アパートの幽雅な日常

・地獄堂霊界通信

・ファンム・アレース

・僕とおじいちゃんと魔法の塔

妖アパは特にハマって、全巻揃えて何度も読み返しました。完結まで見届け、番外編まで読めて本当に嬉しかったです。こういう考え方があるんだなぁと、視野を広げてくれたような気がします。キャラクターひとりひとりが魅力的で、龍さんは地獄堂とそれぞれ違う一面を比較できて楽しかったです。

僕とおじいちゃんと魔法の搭も何度も何度も読みました。こちらは、完結まで見届けることができず、訃報を耳にしたときは非常にショックを受けました。


⑦都会のトム&ソーヤシリーズ

はやみねかおる/講談社

平凡な中学生と大財閥の息子という、得意なことが全く違う凸凹コンビが、面白おかしく推理しながら解決していくのが気持ちいいお話です。

同じ中学生というのもあり、世界に入り込むように夢中になりました。内人は自称「どこにでも居る平凡な中学2年生」と言っていますが、そのサバイバル能力、どこにでもいないだろ!と、おばあちゃんの知恵を楽しみに、ふたりがどんな掛け合いをしながら解決するのかを楽しみに読んでいました。出てくるキャラクター、みんな個性が強いですよね。


⑧森絵都さん

・アーモンド入りチョコレートのワルツ

・カラフル

・ 『DIVE!!』シリーズ

森さんは、自宅にアーモンド入りチョコレートのワルツがあったのが最初の出会いです。当時児童文学ばかり読んでいたので、静かで丁寧な、少し雰囲気の違う作品にどきどきした思い出です。ちょうど同じ年頃の子供たちがメインで、今読み返した方がきっと刺さるものがあるんじゃないかなと感じています。

カラフルは、書店のフェアや推薦図書なんかの常連ですよね。黄色いシンプルな表紙が印象的でした。興味を惹かれる冒頭から、自分と向き合うきっかけやひとつの考え方を提示してもらったような感覚がありました。

DIVE!!は、水泳の飛び込み競技が題材ということがきっかけで、手に取った気がします。当時よく行っていたプールに飛び込み台とプールがあって、どういう世界なんだろうと思っていたんです。スポーツが身近だったので、競技に対する向き合い方やそれにかける努力に引き込まれて、夢中になって読めました。加執修正版がでているとこのことなので、それで読み返したいです。


⑨武士道シリーズ

誉田哲也/文藝春秋

日本舞踊から転向した「柔」の早苗と、剣道エリートの「剛」の香織。経歴も性格も真反対のふたりが、高校時代を通して切磋琢磨しながら成長していく物語です。

私は中学・高校で剣道をしていたので、迷わず手に取りました。高校のときに武士道ジェネレーションが刊行され、続きが読めた喜びと、高校で剣道は辞めるつもりだった自分にささるお話で、凄いタイミングだったなぁと思いました。

あのふたりのように成績を残せるようなものではありませんでしたが、剣道に向き合う姿勢や高校生としての悩みなど、当時読めてよかったと思う物語のひとつです。もちろん、剣道を知らない人にも刺さるものがあると思います。部員も読んでいて、よく話したのを思い出しました。早苗や香織の方が圧倒的に強いので、凄いね……という感想でしたが。学校の関係で、高校の試合に行くことも多かったんです。それで特に香織は、そんな女子高生試合会場にいないけどな!という突っ込み(笑)

武士道ジェネレーションと言えば、私が高校生のときに教室で読んでいると、クラスメートだったわりとチャラめの男子に声をかけられて驚きました。意外な一面に驚きつつ、剣道を知らない人もシリーズを追いかけるほど面白いお話なんだな、と実感した瞬間でした。最初びびってごめんね。彼とは宮下奈都さんの羊と鋼の森の話もしたなぁ。私よりよっぽど読書家でしたね。これを書いてなかったら忘れていたので、思い出せてよかったです。


ひとくぎり

今回は中学時代を振り返ってみましたが、ライトノベルの色が強い(笑)ここには書いてないですが、図書室にある文庫本のラノベを手当たり次第読んでいたような。図書室を思い出して、現地にいきたくなりますね。今のラインナップはどうなっているんだろう。

当時の司書さんが、アフロヘアーに単車で通勤するファンキーな女性で、話していて本当に面白かったです。新刊のお知らせ等、司書さんの好みが顕れて面白く、楽しみのひとつでした。個性的でそそられる本を紛れ込ませているような、素敵な方でしたね。オススメを聞くと、自分じゃ手に取らないようなものばかりで楽しかったです。次の方は手堅いながら、ファンキー司書さんとは違った方向で手に取らない本を薦めていただきました。司書さんって凄い。そんなわけで、当時の夢は司書と書いていた記憶があります。単純。

あとは、エッセイやノンフィクションを読み始めたのもこの頃ですね。それまではフィクションばかり読んでいたので、小学生の頃との大きな違いはそこかもしれません。

斉藤里恵さんの『筆談ホステス』を読んだときは、すべてが無縁の世界でよく理解できているかわからないながら、物事に向き合う姿勢や強さに感銘を受けたことを覚えています。読んでいるところを母に見られ、そのチョイスに驚かれた記憶。

長谷部誠選手の『心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣』など、スポーツ選手が書かれた本もよく手に取っていたと思います。スポーツをやっていることもあって興味があり、第一線で戦い続けている人たちの考え方や姿勢に触れられる瞬間でした。


さて、中学生編はこのあたりで終えようと思います。また印象的なものを思い出したら追加していきますね。


次回は、高校と大学合わせてになりそうです。


それでは。




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