2021 やわらか日記 過去ログ8

2021/07/25 何が一番足りなかったか

 こんにちは。白です。
 今回は自分の投稿小説の反省会です。

 一月と七月に私が投稿している公募の締め切りがあるのですが、今回私は投稿を見送りました。
 別の公募に出したいというのが主な理由ですが、私は小説を投稿して何が一番足りなかったかを考えていました。
 たぶんそれは「自分でなければ書けないこと」ではないでしょうか。
 これを今読んでいる古賀史健さんの本に当てはめると、「情報の希少性」になります。

 古賀史健さんの『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』に、「価値の三角形」という図があります。売れるコンテンツに必要な三つの要素として、

情報の希少性
課題の鏡面性
構造の頑強性

 が挙げられてました。
 「情報の希少性」は「ふつうの人が知らない、新しい情報であること」、「課題の鏡面性」は「その物事を我が事として捉えられるかどうか」です。
 なのでこれを小説に置き換えると、

オリジナリティ
感情移入できるキャラクター
文体

 になるかと思います。
 そして私は、今回自分が一番足りなかったのは「オリジナリティ」だと思ったのです。

 オリジナリティを広げるには自分の武器を増やすことだなあ……と私は漠然と思いました。
 今の自分にはインプットが一番足りないと思うので、そこをちょこちょこ埋めていきたいです。

2021/08/13 第四稿

 こんにちは。白です。
 今回は落選した小説の直しをしているというお話です。

 先日話題にしたBL小説の公募の落選作に、小説の感想サービスの方から二度目の感想をいただきました。
 感想サービスとは、Web小説や投稿小説に有料で感想や改善点をいただけるサービスのことです。
 一度目は投稿する前にいただきました。二度目は公募の結果が出たあと、どこが悪かったか把握しておこうと思って依頼しました。投稿する前にさんざん直した原稿なので、この時点で自分では小説の改善点がわかりませんでした。
 私は小説をそのままKindleに収録しようと思っていたのですが、感想をいただいて改善点がはっきりしたため、最初から書き直すことにしました。

 小説の欠点は、恋愛の部分が弱いこと、規定枚数のなかに要素を詰め込みすぎたことでした。
 なのでこの話は本来もっと長くするべきだと思い、私はプロットの構成を直すことにしました。

 プロットの材料を揃えるまで二週間かかりました。
 資料読みと登場人物の設定を行いました。登場人物の設定はK.M.ワイランドの『穴埋め式 アウトラインから書く小説執筆ワークブック』を使いました。ドリル形式でプロットを作るワークブックです。
 『アウトラインから書く小説再入門』という小説の書き方の本があるのですが、その実践編です。『ワークブック』だけでも使えますが、専門用語を把握するために『再入門』を読んでおいたほうがわかりやすいです。

 この間Twitter上でプロ作家さんのプロットを拝見する機会があり、貴重な資料を見せていただいて大変ありがたかったのですが、プロット制作は『ワークブック』から行えばうまくいくかなあと私は思いました。
 Togetterでプロ作家さんのプロットについてのツイートがまとまっていますので、興味がある方は検索してみてください。

2021/09/06 Evernoteの引っ越しの話

 こんにちは。白です。
 今回はEvernoteというメモアプリを別のソフトに変えたよというお話です。

 私はふだんEvernoteというメモアプリを使っています。
 Evernoteはメモや写真、Webクリップなどを放り込んでおけるオンライン上の巨大なメモ帳です。私はエディタとして使っているので、Evernoteの中身はほぼ文字データです。
 そして最近Evernoteの不正アクセスに遭いました。Twitterで調べてみると、不正アクセスがEvernoteユーザーに相次いで起こっているようです。
 私はEvernoteや他のアプリなどのメールアドレスやパスワードを変えて対策したのですが、Evernoteのデータも溜まってきたのでそろそろ別のアプリに移行しようと思いました。

 Evernoteに対抗するソフトとしては、マイクロソフトのOneNoteがあります。
 私もOneNoteはEvernoteのバックアップとして使っていたので、まずはOneNoteの専用コンバーターを使ってデータをお引っ越ししようとしました。
 が、何度やっても原因不明のエラーが出て、OneNoteへの移行ができません。専用コンバーターが途中で開発をやめて、現在のソフトには対応していないようなので、私はOneNoteへの移行を諦めました。
 データを手動でコピー&ペーストすればいいのですが、ちょっと量がありすぎるのです。

 次に私はNotionというメモアプリにEvernoteのデータを移行しようとしました。
 が、こちらも原因不明のエラーで何度も止まります。
 調べてみたら、Webクリップ(Webの魚拓ですね)があるとエラーが出る、古いデータがエラーとして引っかかる等、さまざまな原因がありました。
 なので、なるべく細々とデータ移行をして、引っかかった部分を手動で直すという作業をしなければなりません。これが面倒で、まだデータ移行は終わっていません。

 不正アクセスさえなければ、Evernoteに居続けるのがいちばんいいのですけどね。
 そんなわけでこの文章もEvernoteでぽちぽち打っています。

2021/09/07 カーストの話

 こんにちは。白です。
 今回はスクールカーストのお話です。

 小説を何冊か読んだのですが、表に出す感想は書けませんでした。が、それらに共通しているのは、主に学生時代のカーストが登場人物に影を落としているということでした。
 例を挙げると、カーストが低い(と思っている)男性が美しい女性に告白されるのですが、男性は自分が彼女に釣り合わないと思ってわざと付き合わないようにする。
 同じ大学内でも家柄でカーストができあがっていて、ふつうの家庭の女性はハイクラスの男性に本気で付き合ってもらえない。そんな感じです。
 私がバラバラに小説を選んだので、それらの小説に共通点はありません。が、最近とくに若い世代の小説を読むと、スクールカーストが厳然と存在しているような気がして、今はそんなにカーストが厳しいのかな……と感じるのです。

 スクールカーストで重要なのは、容姿、家柄、知性です。それらが揃わない人々はカーストの下層になります。
 自分はさしてカーストが高くない人間だとわかっているので、カーストが高い人々のマウント争いや、カーストが低い人々の卑屈さを見ていると、ヒリヒリしたものを感じるのです。

 一般小説のヒリヒリさ加減に比べると、BL小説はノーストレスで読めます。
 BL小説は主に女性を癒やす共同幻想ですから、読者は小説のなかでまで現実的なストレスを感じたくないと思うのだろうなと思いました。

現在サポートは受け付けておりませんが、プロフィール欄のリンクから小説や雑文の同人誌(KDP)がお買い求めいただけます。よろしくお願いいたします。