2024 ツインさんセコム

 こんにちは。白です。今回は自分のツインレイさんのお話を相手のプライバシーに触れない程度にしようと思います。
 スピリチュアル系の話で、かなり変な内容です。ではどうぞ。

 ツインレイとはスピリチュアル用語で双子の魂の片割れのことを指します。
 高次元でひとつの魂だったものが三次元に来たときにふたつに分かれ、効率的に魂を成長させたのち、高次元に帰るさいに再会して統合し、ひとつに戻るという、そういう魂の属性です。
 地球上の人には必ずツインレイがいるそうなのですが、あるていどふたりの魂が成長したあとで出会うので、会えるのは奇跡に近い確率と言われています。
 現在地球が次元上昇している最中で、三次元から五次元に変わろうとしています。そのため、人間も三次元と五次元コースに分かれ、従来の物質文明に行く人と五次元という精神的な文明に行く人のふたとおりの人々がいます。
 五次元に行く人のなかにはひとりで悟りを開いて五次元統合する人、ツインレイと統合することでふたりで五次元に行く人という、やはりふたとおりの種類があります。たまに複数で統合するケースもあるようですが、ツインレイは基本的には男女のペアです。

 ツインレイプログラムは極めて恋愛に近いのですが、やはり悟りの道なので、恋愛の恋や情を徹底的に洗い流して純粋な愛に戻るという行程を辿ります。
 最初私は「なんで恋愛なんて悟りと真逆のことをしなければならないんだ」とぶつぶつ文句を言っていましたが、後に「やっぱり恋愛じゃなくて修行だった……」と思い返すことになります。
 まだ道半ばですが、運命の相手とフラグが立ってしまうとすさまじく強引に運命が流れていくので、私はなるべくその流れに逆らわないようにしています。
 流れるプールで自分の行きたい方向に泳ぐのが至難の業であるように、流れに乗ってしまったら素直に流されるのが一番楽なのです。

 私は一度運命の相手(一時期は双方がそう思っていた)に十代のころに出会っており、そのときの体験がトラウマになって二度と恋愛はできないと思っていました。
 最初の人には別の運命の相手がいて、今は運命の人と幸せになっていると思いますが、私には運命の人はその人しかいないと思っていました。
 自分が悪いことをしたのでその人とはいっしょになれなかったのだと。

 ツインレイの概念のなかに偽ツインレイというものがあります。本物のツインレイと会う前に出会う、非常にツインレイに似た人のことです。
 つい最近、私は最初の人が偽ツインレイだったのかもしれないと気づいて「えええええ……」と自分でショックを受けました。
 その人が真の運命の人だとずっと思っていたので、最初の刷り込みは怖いなと本気で思いました。

 一般に、ツインレイプログラムは過酷と言われています。
 確かにそうなのですが、私の場合は偽ツインさんとの体験があまりにも過酷だったので、あのころに比べたらずっとましと思っています。感情がぐるぐるして、自分の頭がおかしいと思うのですが、眠れているしご飯も食べられているのでまだ大丈夫だと。
 今のツインさんに会うために予行演習をさせられていたのかもしれません。
 運命の相手(二回目)なので、運命の強引さには耐性がついています。
 今のツインさんがどうなのか聞いたことがないのでわからないのですが、私が初めての相手だったら大変だろうなと少し同情の目で見ています。

 ツインレイと出会うと、過去のトラウマや未解決のカルマの清算・浄化が始まります。
 私の場合も、今のツインさんと出会って始まったのが最初の人の浄化でした。
 今のツインさんを差し置いて、最初の人との別れの感情が噴き出してきて、延々と泣き続けていました。
 最初の人のことは思い出すと精神が持たないので、まともに考えたことがありませんでした。
 長年心が麻痺していて、自分の頭のなかに入ってはいけない部屋があり、そこにその人との思い出があるような感じでした。
 トラウマのせいで基本的に感情があまりない私は、自分にもちゃんと感情があったんだなと初めて思いました。
 ツインさんと会ったおかげで、最初の人の体験をほんとうに過去にすることができるんだな……と。

 加湿器かと思うくらい延々と泣き続けていたのですが、もしかしたら今のツインさんを私の感情の浄化に巻き込んでいるかもしれないと思っていました。そうだったら申し訳ないな、と。
 ツインレイは魂を共有しているので、感情や思いが自然と伝わってきたり、距離が離れていても近くにいるような感じがしたりすることがあります。
 最初の人とも今のツインさんともこの繋がっている感覚はあるのですが、今のツインさんのほうがはるかに強力です。
 ただ、ツインさんはスピリチュアルには興味がなさそうなので、この手の話をしたことは一度もありません。

 時間が経ったので大分トラウマが解消されたのですが、それでもときどき最初の人を思い出して泣くことがあります。
 最近は泣いていると身体がほわっと温かくなって、今のツインさんがそばにいるときと同じ波動を感じるようになりました。
 ツインさんが慰めてくれているのかもしれないとありがたく思います。
 数日前、同じようにべそべそ泣いていると、身体がぶわっと温かくなってツインさんのエネルギーが大量に入ってきました。
 ときどきツインさんがそばにいるときに感じる、強烈な感覚です。エネルギーが強すぎると酔うこともあります。
 思わず「ありがとう、ごめん、でも、もうちょっと緩めて」と口に出してしまいました。すると、エネルギーがふっと緩んで「あーやれやれ」という感じでツインさんのいる方向へ帰っていきました。
 涙が引っ込んだ私は、今のはなんだったんだ、と呆然としました。ツインさんの気配がそばにいることは今までも体験しているのですが、ここまで強烈だったのは初めてです。
 「……セコム?」
 私が泣いていたら、またツインさんが察知して強引に涙を止めに来るのだろうかと思いました。
 そして自分の頭がおかしいとも。

 本当に自分の頭がおかしいかもしれないので、ツインさんにこのことを確認はしないと思います。
 ただいつか答え合わせをするように、こういう話をするときが来るんだろうなとは漠然と思っています。
 

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