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ファッションというもののイメージに関する本質とは。

私はいわゆる“ファッション業界”に長年従事している。

ファッション業界全体をピラミッドの三角形で表したとして、先端はシャネルやディオール、グッチ、ヴィトンなどのラグジュアリーブランドで、一番下は量販生産のユニクロやファストファッションなどのブランドだとすると、私がかかわってきたファッション業界は、真ん中より少し上に位置し、ラグジュアリーブランドに追随するようなインポートブランドをメイン扱うような立ち位置。

世界のモードやトレンドを意識しながらも、クリエイターの感性や技術を備えつつもオリジナルスタイルを確立し、ブランドのネームバリューなどにこだわらないという按排。

ファッションに関心のない人たちからしてみれば、ファッション業界の人のイメージは世界の情勢より、自分たちを着飾ることが大事で、精神的な豊かさよりも、物質的な豊かさに重きを置く。
自分の身なりを気にして、自身のスタイルを築くことに情熱を置いている。ざっくりいうとそういうイメージを持たれているように想像する。

日本のセレクトショップの先駆けであり、東京のファッションカルチャーを
語るうえで欠かせないと評される“BEAMS(ビームス)”の代表取締役社長である設楽洋さんが2014年フジテレビ“アナザースカイ”という番組に出演した際、MCの今田耕司から番組の最後に「設楽さんにとってオシャレとは何ですか?」と聞かれて答えた言葉が印象的だった。どんなキーワードが出てくるかと思いきや「それは、“人に対する思いやり”だと思います」と。目から鱗だった。

数年前、私はある会社でプレス(PR)の仕事をしていた。
ファッション業界におけるプレスの役割は、バイヤー同様人気で花形と言われる職業であり、そのプレスの仕事を数年させていただいたことがあった。突如として生まれたばかりの子供を育てることになり(この突如として子供を育てることになることは普通はないことだが、この話はまたいつか。。)育児休暇を取ることとなり、実質、現場の人たちに多大な迷惑をかけることとなり、かかわる一人一人に事情を説明したと同時に直属の上司に、多大な迷惑をかける旨メッセージを送ったところ、私に対する激励の気持ちを込めていただいた言葉は、、
「プレスの仕事に向いている人とは、思いやりがあって、そして時代の流れに敏感で、好奇心が強くなんだかんだでチャレンジができる人だと思います」と。私が起こした行動が、プレスに向いている人の条件と合っているのだということで、急に休職することになった私を励ます言葉として投げかけてくれたのだ。

設楽氏の言う“思いやり”というのは、今日これから会う人を想って、その方にふさわしい服装を選ぶという観点が相手に対する思いやりであるとそのようなことを語っていた。休職を余儀なくすることとなって、私に激励メールを送ってくれた上司の“思いやり”は、文字通り人の資質として必要な事として述べられたように思う。

どんなに最新のトレンドで、誰もが憧れるブランドの商品に身を包んでいても、その人物が他者に対し思いやりに欠ける態度をとったなら、その人自身が“カッコ悪い”というふうに見えざるを得ない。
一方、例えば困っている人や老人や子供に対し手を差し伸べるような思いやりがある人はやはり人として格好よく映る。究極はそこに尽きるのだと。

そう。おしゃれであることとは、人としても思いやりのある人でないとおしゃれな人ではなくなる。これはきっと、おしゃれにかかわらず美人さんやイケメンと呼ばれる男性たちにも同じことが言えるかもしれない。

最終的には人間性。

私がこの場で伝えたいこと。
私がファッションを通して、感じてきたこと。
かかわってきた人たちを通して私が学んできたこと。
そして、子育てをするうえで、感じてきたこと。

多岐にわたって、伝えたいことを伝えていこうと思います。
僅かな点でも共感していただけることがあれば幸いです。
そう切に思いながら、はじめての投稿とさせていただきたいと思います。

#note初心者 #ファッション  #新しい価値観 #おしゃれとは 

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