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カンザス州立大訪問記(2/10)引き続きマンハッタン市について

日曜はハリケーン・スコットの影響で雪と酷寒でした.最高気温はマイナス14度,最低はマイナス19度.着いたときに手袋が要るかなとUberのドライバーに尋ねたら,俺のをやるよと,グラブボックスに入っていた新品(化繊の軍手)をくれました.土地柄なのか,Uberのレーティングをよほど気にしているのか,どのドライバーも極めてフレンドリーで(この頃これを「フランク」と表現する日本人が多いようですけど,それは英語としては誤解されると思います),いままで3人のうち2人は助手席に乗ってもいいよと薦めてくれました(そう言わなかった1人は女性). マンハッタンといえば普通はニューヨーク市の5つある区の一つですが,カンザスのマンハッタンは市です.マンハッタンとは先住民族の言葉で「丘がたくさんある島」という意味だそうです.ニューヨークのマンハッタンはイーストリバーとハドソンリバーに囲まれた島で,カンザスのほうはカンザスリバーとビッグブルーリバーの合流点ではあります.ニューヨークをBig Appleと呼ぶのにひっかけてカンザスのマンハッタンはLittle Appleと呼ばれることもあるそうです.  今回ダラス・フォートワース空港で乗り継いだときに入国審査官が「あ,ニューヨークに行くんだね」と勘違いしていましたから,Little Appleのほうは米国でもさほど知られていないのでしょう.同じ名前の市が異なる州にあるケースはかなりありますね. カンザス州は伝統的に共和党の地盤で,郡部の多くは農家であり,もっと北のほうの諸州の錆びついた工業地帯(ラスト・ベルト)とは違います.大統領選についてはトランプ氏支持で投票したというより共和党だから投票した人が多く,逆にトランプ批判を共和党批判と取られてしまうことがあるので,大学人がここでパブリックスピーチをするときは聴衆がどういう人たちかに注意しているとも聞きました. ただ,農家といっても若い人も居て,フランスのワイン産地のどこかに土壌が似ているというのを手がかりにワイナリーを始めた人もいます.未舗装地を走っていってたどり着けるようなところなのですが人気が出てきていて,借り切って結婚式をするような場所としても使われているそうです. (次回に続く)

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