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自身の歳をかんがえる

自身の歳のことを最近よく考える。

気がつけば還暦を迎え、もうすぐ61歳になろうとしている。
率直にここまで生きてきた不思議を感じる。
1960年(昭和35年)私はこの世の空気を始めて吸い、今まで大過無くすごして来れた。

気になり調べるとこの年の日本人の平均寿命は女性70.19歳、男性65.32歳であった。
2021年7月現在、女性87.74歳、男性81.64歳と当時より寿命は17年も伸びている。
私が生まれた頃には、今の私の歳でじゅうぶん、お爺さんと世間からは見られていたわけである。

ちなみに私が社会人になった1985年(昭和60年)のそれは女性80.48歳、男性74.48歳であった。
定年はどの会社も60歳に近づいていたと思う。
定年を迎えれば、盛大に祝いをしてもらい、花束を持って退社したものである。
残るのはほんの一部の特殊な技術を持った人間か、役員だけであった。
やめた後、仕事をする人間は少なかった。
そんな幸せな時代だったのである。

でも今以上に定年後の時間は長かったのではないだろうか、馬車馬のように働いてきた父たちの世代に、仕事以外のもの、趣味らしきものを持っていた人間は多いとは思えない。
金はあり、時間もある。
一見、幸せそうに見えるのだがある程度のストレスの無い時間は私には耐えがたく辛く長い。
本を読み、好きなものを作り、食べて、酒を飲んで寝る。
私だけかも知れないがそんな単調な時間が耐えれないのである。

これまでの過度のストレスのかかる生活が身についてしまい、異常が普通となっているのかも知れないが、、
しかし、このスタイルは今からは変えることは出来ないだろう。
それでいいと思っている。

決して好むこと無く行ってきた家族の介護であるが、それらを無いものとして私の人生は考えられないであろう。
まだ一息つくには早すぎると誰かが言っているんだと思う。
平均寿命まで生きれるかは分からないが、あと20年、考えれば長い時間である。

やっと発酵した人生をこれから熟成させようと思う。
大切に過ごしたいと思っている。


61歳を目前に控えての私のつぶやきでした、、、

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