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冬のたのしみ

気がつけば『冬』といった感があります。
秋に生まれ色付き膨らんだ実が駅までの道すがら私の目を楽しませてくれます。
柿があり、蜜柑があり、レモンがあり、名も知らない実もたくさん色付いています。
誰かの目に止まり捕獲されその種を遠くまで運んでもらう種の保存の営みがそのきれいな色の中に隠されているのでしょう。

食欲の秋というのも、暑く食欲が減退した夏を終え涼しさで食欲が増す、ということもあるのでしょうが、本来は辛く厳しい冬を乗り越えるために食べて身体にエネルギーを貯め込む事がDNAに組み込まれているのでしょう。
人間の本能であって人類が過去厳しい冬を乗り越えてきた証拠なのではないでしょうか。

この赤い実は子どもの頃からずっと目にして来ましたが、正式名称は知りません。
リンゴに似ているなぁ、と子どもの頃口にした事がありますがあまりうまくはありませんでした。
これでは鳥も遠くに運ぶ前に吐き出してしまうでしょう。
徐々にその生息範囲を広げるのが作戦かも知れません。
でも、アスファルトとコンクリートに囲まれて土の地面などほとんど見えない現在、作戦は変更が必要かも知れません。

秋の夜長にすすむ読書も私の場合冬になるとスピードが落ちます。
暖房の入った部屋が嫌いで自室はいつも冷たい部屋です。
暖かな格好をして机に向かいます。
その時は気にならないのですが布団に入ってからは手の冷たさが気になります。
手袋をするとページがめくりにくく、いろいろ試しましたがそのまま寝てしまう事が多いですね。
最近とくに横になればすぐ寝てしまうので、夜の読書量は減ってしまいます。
それまでに読みためた記憶を頭の中の引き出しから出して夢の中でいろいろ考えてみたいと思います。

そんな季節が私の冬です。
冬の楽しみは布団の中の温かさを享受することとしておきます。
今年は久しぶりに年老いた猫のブウニャンを入れてやろうかと思っています。
猫は寒がりでとても温かいですよ。

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