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早春の晴天のもと自分に気付く

生まれてこの方後悔したことのない人間なんてこの世にいるのであろうか。
失敗だらけ、後悔だらけで生きて来た私である。
そろそろ自分自身を許して本当にやりたいことをやって行く時期に来ているような気がしている。
なぜ、この期に及んでそんなことを考えるのか、である。
それはもちろん先が見えて来たから「エイ、ヤッ!」の開き直りもある。
でも一番は、やりたいことをやって生きることが一番ストレス無く生きることが出来て、一番楽しいからである。

家族の介護、看病やご自身の病気で不自由を感じている方は多いと思う。私もこの20年間ほどそんな状態であった。思うように仕事が出来るわけはなく、仕事ばかりか仕事以外の何もかもが中途半端になってしまう。でも今は家族の介護、看病や自分の病気と共に生きるということはそんなことなんだと思っている。「なぜ俺が、、」と、そんな渦中では後ろ向きな事しか考えることは出来ない。それは当たり前のことであり、普通の人間だという証明でもあると思う。経験した人間にしか分からない経験をする。経験した人間の尺度によって残りの人生が変わるように思う。そこでお終いだ、と思えばお終いでもある。それもまた人生であろう。無用の重石を背負わされていると思ううちは考えは善処しないであろう。意味ある経験と思うべきであろう。そして「どん底の先に底は無い」と気付かねばならないと思う。


平日が休みの昨日、誰も通ることのない陽の当たる道を自転車で走り生きることを実感する。
何かがあるわけではない。追われる何かが無いだけで自分が生きることを実感できる。
何も無い何でもない昼下がりにまだ冷たい空気を肺に吸い込むことを意識する。
それだけでここまで生きてきてよかったと思う。

さあ、本当の自分の時間がやって来る。
前進あるのみである。

誰にでもあるタイミング、ひょっとしたらそのタイミングが早いのか遅いのかだけの違いなのかも知れない。

それに気づけた今、そろそろ自分の予約席に座ってやろうと思う。

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