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合気道での手のはなし

合気道に限らないと思います。
全ての格闘技にこの手が非常に重要であることが。

相手の攻撃は身体全体で来ますが、まずは手が出てくるでしょう。
格闘技の種類にもよるでしょうが、足よりまずは手でしょう。
殴る、つかむ、払う、突く、押す、引く、そして、太刀や小太刀、長い槍を持っていようとそれは手の延長です。

これに対峙し、対応することを『捌き・さばき』と言っています。
相手の攻撃をかわし、技につなげるこの捌きが出来れば技は完成したようなものです。

この捌きを身に付けるなかでよく考えなければならないのは、太刀や小太刀、長い槍を手の延長と考えるのと同じで、手は身体の中心から出ており、身体全体がつながっているということです。
そして、骨と筋肉はつながっており、手のどの指、甲のどの部分を押さえ握るのか、手首をどう握るのか、その違いで相手に伝わる力がどこに伝わって行くかを知ることです。

なかには、想像しにくい方もいらっしゃると思いますから、読み流してください。
身体は骨格の組み立てや筋肉の付き方で、曲がる方向や、動きやすい方向が決まってきます。
それを利用して向かって来た相手を捌き、技に移ればいいのです。

極端な話、不幸にその手を事故などで無くした方でも理屈を理解して稽古すれば合気道の技は出来ます。
合気道をすることは出来ます。

技の理屈は簡単です。
それらを出来るか出来ないかは、本人のそれらを理解を求める素直さと日々の稽古、努力の積み重ねでしょう。

でも、そのことは合気道に限ることなく、何にしても同じだと思いますが。

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