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大晦日を前に二日酔いでおもうこと

ああ、なんてことであろう。
大晦日おおつごもりを前にして二日酔いである。
今日という今年残された大切な一日を前にいろいろやることを頭に描きつつもまた二日酔いである。
久しぶりに会った男と思いながら、久しぶりに行った店と思いながら、飲み過ぎるまで飲む必然性はまったく無かったのであるがまた二日酔いである。
こんなのを人間のさがというのであろうか。
ここまで生きてきた中でどれだけ同じような思いをしてきただろうか、まったく学習能力が無いと反省する。

しかし、呑んでいた時間は鮮明に記憶する。
私より一回り以上若いその男の今が人生を変えていく機会チャンスである。
自身の人生において幾たびかあった同じような機会チャンスなのである。
そんな時には背中を押す人間がいたほうが流れがとどこおらない時もある。
振り返った時に『あの時』と思ってもその時間は決して戻ってはこない。

だから昨日の晩はあれでよかったのである。
二度と酒の顔など見たくないと、責任のない酒にそのとがを押し付けようと、観光も出来ぬ深夜に奈良まで寝過ごそうと、まだ帰る電車があったから良しとしよう。

しかし、この前行った時、たしか一年以上前にも『魔王、今日だけ900円⇒550円』はあったような。
旨い海鮮を安く食わせるいい店ではあるが、そこだけはよくないような気がする。

すべては酒飲みの自己弁護である。

さあ、今日一日を乗り切ろう、そして明日は素敵な大晦日おおつごもりを迎えたい。


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