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夏の朝

朝の少し冷たい空気に触れ
少しだけ得をした気持ちになる

まだ誰も目覚めてない
そう思うのは私だけ
二十四時間地球は回り
いつもどこかで誰かが笑い泣き
そして、生まれ死んでいく

そんなことは分かっているが
今、ここで、この時間、
一人の私はなにか得をした思いになる

ああ、どこかでこんな気持ちになったことがある
子どもの頃、母に早起きは三文の徳と教えられ
行ったラジオ体操の朝の空気の清々しさである

寝ていればただ過ぎていくこの時間
私の朝、私の時間は流れていった



昨日7月23日は大暑でした。
一年で一番暑い頃とされる朝、窓を開けたまま寝ていた私は涼しさで目が覚めました。
一瞬で過ぎ去った時間、過ぎ去った夏の日を思い出していました。
たった61回目の夏の朝を迎えただけで先輩諸兄に笑われそうですが、生きてきた時間の長さと重みを感じます。
選んで出て来たこの世じゃなく、恨み辛みもありましたが、やっと乗り越えることが出来たように思います。
生きていてよかった、生きて来てよかったと思える朝が来るようになりました。

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