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すてきな本とつよい女性

料理が好きであるがレシピ本は読まない、と以前書いたように記憶する。
ただ、料理の写真は好きでそんな本は何冊か手元に残してある。

『昔の食事』 
ー  おばあちゃんが食べていた長生きの献立  ー
                 (幻冬舎)

ヘッダー写真がそのおもて表紙、これがわりと好きで今でも時々ながめる。
プロローグに
~ 粗食でも贅沢でもない、おばあちゃんの食事 ~
と、ある。

ページをめくるたびに昭和の匂いが漂ってくるような、そんな写真と調理方法が記載されている。
そして、ところどころに著者の食にまつわる思い出や、思いを述べてある。
料理の組み合わせや、配色を見ながら作り方を想像する。
四季を取り入れた料理、当時どこの家にでも並んでいたんじゃないかと、料理を見ながら昭和の食卓を夢想する。

著者は鈴木順子さん、調べるとはっきりわからないが私より10歳ほど年上の料理研究家、NHKなどにも出演するような方なのでご存じの方もいらっしゃるであろう。
私が特に気に入っているながめれば元気の出る『素敵な本』である。

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そして、私には忘れることの出来ないもう一人の鈴木順子さんがいる。
東京で合気道を指導されている鈴木順子師範である。

学生時代、新宿若松町の合気道本部道場に通っていた。
われらが市橋紀彦師範の稽古にまだお若い鈴木順子先生も時々来ていた。
たしか、世を守るご職業を辞めて合気道の世界に入った方、現在60半ばも過ぎているんじゃないかと思う。

稽古は1時間制、指導師範が前でされた技を、最初に組んだ相手と1時間通して交互に繰り返さなければならない。
どんなに高段者であろうとも、交互に繰り返すことは絶対なのである。
私たちはたくさんの指導員の先生方、高段者の方に正しい受け身を取っていただくことで正しい技を学ばせてもらった。

生意気盛りの学生だった頃である、鈴木順子先生と初めて稽古をした際、「所詮女だ」っておごりが私にはあった。
しかし、腕を取った瞬間に、そのすべては崩れ去った。
私より腕が太かったのである。
強烈にハードな1時間であったことは言うまでもない。

この方が『強い女性』、現在東京の鈴木道場で指導をされている。
少し前のであるが全日本合気道演武大会の動画を貼り付けておくので
興味のある方はご覧になって頂きたい。
音のしない、流れるような演舞のような演武をされているが、実は男に優る力量を持つ女性がしっかりした基本の上に成り立っている女性らしい技を見せていると解釈頂きたい、、、

二人の鈴木順子、日本人に多い苗字、ナンバー2の『鈴木』、お二人が生まれた頃にトップ10に入る女性の人気名『順子』、鈴木順子なんてたくさんある名前なんだろうが、私には印象深いお二人の鈴木順子さんである。


今晩はこんな夕食はいかがですか、、、

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