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日々考えることのはなし

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毎日考える何か、何かが引き金になり考える何かを綴ってみました
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2023年11月の記事一覧

冬に鳴くコオロギ

晩秋と初冬の境をなんというのであろう。 今がなんだか秋と冬が入り混じった、そんな時期のような気がする。 樹々の色づきがやっとそろい始めたかと思いきや、冬を思わせる冷たい朝もやって来る。気を付けなければ風邪をひいてしまいそうな、そんな最近である。 私の居住地はJR沿いにある。 やや八尾駅に近いのであるが、最近家に帰る時には離れた久宝寺駅から歩いている。整備されたJR沿いの街路の色づいた樹々の下をボンヤリ歩いて帰るのである。こんな日が来ることを想像できない時期が過去にあった。誰

ある小さな決意

また夜の仕事を始めている。 ながら仕事で出来る仕事を探していた。 障害者の介護の仕事は自分に向いていた。 たぶん建設業の営業も向いていた。 定石の無い、その場の咄嗟の判断が必要な仕事が向いている。 エッと思い、背筋が凍るような思いも何度かしたが、何とか乗り越えて来てしまった。 そして今、副業を、どちらが本業か副業か分からない仕事を掛け持ちしながらの生き方をしている。 商業文は難しいが、現在物流に関係する企業のコラムを書かせてもらっている。 いろんな意味で世の中の流れをまとも

さらば青春の日々

本来ならば、今はまだ秋なのだろう。 晩秋、なんとも懐かしい言葉だが、きっとそんな時期だったのであろう。 もう40年以上も前のこと、大学生の私はこの秋の最後を感じる時期だけまるまる三日間、合気道の稽古から離れて学園祭でおでん屋を出店して酒とおでんを売っていた。代々の合気道部の恒例行事のおでん屋で、OB会から頂戴する四斗樽の酒を売りまくり、合宿費用に充当していた。一年、二年は仕込みや接客でてんてこ舞い、三年からは学内をぶらぶらしていた。今とは違い学内で飲酒も認められていた。秩序

冬来たりなば

肌寒くなった夕暮れに母に手を引かれて自宅に急ぎ帰ったのは昔日の思い出である。 そんな時間をこの瞬間だけに思い出すのである。 またそんな時期がやって来た。 冬はいい、冬の次には必ず春がやって来る。 そんな当たり前の四季の冬はいい。 そして私は人生における冬がいいのである。 この冬は越せばいつでも春が待っていてくれる。 一足飛びに夏や秋が待っていてくれるかも知れない。 でもその冬は長くて辛く暗い毎日かも知れない。 でも、その冬に耐えれるのはなぜであろう。 冬来たりなば、なので

雨の御堂筋

「こぬか雨ふる御堂筋  心変わりな夜の雨」 1971年昭和46年、私は愛知県豊橋市の駅裏から徒歩5分ほどの住宅街に住んでいた。 小学5年の私はその深い意味もわからぬままに欧陽菲菲の「雨の御堂筋」を口ずさんでいた。 深く考えることもなかろうに、自身の事ではないと割り切ってしまえばよかろうに、障害を持つ兄を生涯背負わなければならない自身の荷と考えていた。 「ああ、降る雨に泣きながら  肌を寄せて傘もささず  濡れて、、、。」 意味も分からぬままに共感していた。 途中、ど

明けない夜が無いように

明けない夜が無いように私の未来は変わりゆく。 明けない夜が無いようにあなたの未来も変わりゆく。 誰かがこの地軸の回転を止めない限り、必ず朝はやって来て必ず夜がやって来る。一度や二度の失敗や自分の生まれた境遇を今は悩むがいいだろう。大きな時間の流れのなかでそれは些細な失敗であり、悩みに至らぬ境遇であったと気付く時が必ずやって来る。それを気付いた時には乗り越え大きく成長した自分がいてあなたがいる。 辛いと思うこの時も私の時間は止まらない。 辛いと思うこの時は貴方の時間も止まら