JR西日本 大阪環状線鶴橋駅
1985年(昭和60年)9月、乗り換えのために生まれて初めて降りた鶴橋駅はその臭いに面食らった。
大学を卒業し、入社したのは東京本社のゼネコン、5か月間の英語研修を受けた後の赴任地は大阪だった。
小学三年の時、兄のてんかんの診察のために一度阪大病院まで来た。そのほぼ残っていない記憶しかない大阪で、シールドの現場見学に行く途中だった。入社同期の三人と現場から案内役でやって来た事務主任と京橋から環状線に乗り、鶴橋駅に着き「さあ、乗り換えだ」と降りる前に車内に焼肉の臭いが漂ってき