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梟月村人狼の思いをただ啜ってみた



雪乃美愛です。
こんにちは。



本日、梟月村人狼オンライン公演を
無事終えることができました。
コロナで一度はどうなることかと思った公演ですが、
オンラインとして無料配信が決まり、
無事、大きなトラブルもなく終了できました。


梟月村人狼は
ありがたい事にもう何度も
出演させて頂いている作品です。
本当に大好きな作品。

初めて出させて頂いた時の衝撃は
今でも忘れません。

『私は村の文房具屋で働いている真鴨ユキです。よろしくお願いします。』

コウと唐丸と幼なじみ。
3人は幼少期からずっと毎日一緒に過ごして来た仲良し。

これしか情報がありませんでした。
あとは全部、即興。


ちゃんとしたインプロの舞台は初だった私、
台本の凄さを改めて感じた日でした。

普段出演している台本のある舞台は
大体台本を読めばその人の性格や雰囲気や人となりっていうのがなんとなく掴むことができます。
というかそれが普通だと思っていたというか、それに慣れすぎていた事に気付いていなかった。
私は普段役作りをする時は序盤のセリフを元に作って演出さんに見てもらう、なんですが
もうきっかけがほぼないんです。

どれだけ今まで台本というものに助けられていたのか、痛感しました。

インプロはやった事があったけど、
与えられた役を即興でやるというのはやった事がなかった。
だから、めちゃめちゃ困った。
ほんとめちゃめちゃ。
帰りの電車で悩みました。

悩んで悩んで悩んだ結果、
今のユキちゃんのふんわりとした
人物像がなんとなく出来上がり、
手探り状態で、結果いいのか悪いのかすらわからない

そんな状況。
唐丸やコウに影響を受けて何となく手探り。

結果、良し悪しわからず。

…そう、どんなにやってもこれで良いのかなんて自分にはわからないんです。
なぜなら、形のないものを形にしていくから。

ただ、わかることが、
めちゃめちゃ感情がリアル。本当に。

普段の舞台は
役者は先を知っているけれど、役は先を知らない。

でも

即興の舞台は
役者も役も先を知らない。

これ、めちゃめちゃ不安。不安でしかない。やばい。

ただ、だからこそ感情が本当にリアルなんです。
役でそこにいるんじゃなくて、もうもはや、その(役の)人がそこにいる。
めちゃめちゃ人間味がやばいです。
なんか憑依されたみたい、その役に
本当生々しいくらい役なのに自分に人間味を感じる


結果、私が本当にやりたかった
生命を懸ける人狼ができました。
しかも演劇もミックスして。

これが私が本当にやりたかった人狼。
命をかけて守るべきものを守り、
死の恐怖に怯えながら平和を願う
これはゲームじゃない。現実。

人狼ゲームにはロジックやセオリーがあるけれど、それは『ゲーム』故のものであり、
本当に命がかかっていたらそんなの関係なくなる
そんな人狼がしたかった。

人狼ゲームにも、舞台にも、梟月村にも、『生きてる』そう思えました。
---あぁ、私は生きてる。

そんな初出演でした。
こんなユキちゃんであっているのか
キャラとして成り立っているのか
そう思ってたユキちゃんを
1度きりだと思ってたユキちゃんを、
こうして何度もやらせて頂いております。

何度もやると、
だんだん私もユキちゃんのことがわかってきて
まだわからない事も多いけど
初出演の頃よりかは、"ユキちゃん"っていうキャラがなんとなく形になっている気がしてます。
ただ、こればかりはユキちゃんで、色んなことを経験しない限りにはユキちゃんが出来上がらないなと思っています。
すごくそんなところも人間らしい。

経験をして成長していく役なんて、素晴らしくないですか。

こんな時こんな感情になるんだ、とか
やるたびにわかってくるんです。
何回やっても、お勉強。

1度、梟月村のメンバーで
リアル梟月村をやりたいですもん。
1週間とかかけてリアル人狼でもいいし
平和な日常をやるでもいい
小さな無人島とかで、さ

唐丸やコウが普段どんな生活をして
どんなものを食べてどんな話をして
どんなことを考えて生きてるのかもっと知りたい。
ユキちゃんが2人のことをどういう風に眺めてどういう風に思ってどんな考えをしてどんな景色を見てどんな風に生きてるのか、生で感じたい。

とにかく、役でリアルで生きてみたい。
リアルの世界線で、共に生きてみたい。
休まる心はないから苦痛かもしれないけど、
役者である以上やってみたい。


叶わないことかもしれないけど、
小さな夢。夢というか理想。

…話はそれたけど、
そんな思い入れのある初出演の時の気持ち
忘れかけてたあのユキの気持ちを
今回唐丸が新しい人で復活した事によって
思い出すことができました。
あの初出演の時の三角関係の気持ちを
また、蘇らせることができたのです

本当に嬉しかった。
本当に。もう2度と再会しないと思っていた唐丸。
実は唐丸がもうでないんだなって思った時
本当に悲しかった。辛かった。
好きな人が死んでしまった感覚。
やるせなくてどうもできなくて、またあの声でユキちゃんって呼んで欲しかったあの感覚。
もう2度と聞くことがないと思っていたから
唐丸にまた逢えて本当に本当に嬉しかった。
私が多分1番喜んでたと思う。

そして、初めて唐丸と恋人になれた。
唐丸との恋愛は、前回のコウの時に比べて
初々しくて、甘酸っぱくて
青春って感じの恋愛だった。
頑張って引っ張っていこうとしてくれてる唐丸がかわいくてかわいくて仕方がなかった
わたわたしてる唐丸が本当にかわいくて
好きで、すぐ消えて無くなってしまいそうな儚さがあって。
本当に好きだった

前回のコウの時はなんていうか
コウがしっかりしてるから、年相応というか
ちょっとぎこちないけど、でも大人な恋愛。
しっかりコウが守ってくれるし引っ張ってくれるでも恥ずかしがりで、なかなか進展できないけど、でもどこか大人な恋愛だった。
初々しいような甘酸っぱさは少ないけど、
いい意味で当たり前の恋愛だった。
大人になりたての背伸びした恋愛ってかんじ。
そこで頑張るコウはかっこよくて頼りになれて私も大人の女性として大人のコウが好きだった。

2人とも全然違う恋愛の感じ。
子供のようで大人。
大人のようで子供。
そんな恋愛だった。夢みたい。

2つの意味で今回は唐丸とずっと一緒に過ごせた。
今まで会えなかった分を埋めるかのように
色んな体験ができた。今まで知り得なかった
唐丸に対する感情も認識できた。
本当に今回はよかった。本当によかった!!

三角関係は、
あーーーーーこんなきもち。こんな気持ち!
って思ってました
懐かしいこの気持ち。
いつも答えを出そう出そうと思って
結局出せないまま。結ばれず終わるの。
今回は…どうだったか言えないけど(DVDみてね)
このむず痒い感じが本当に居心地が良かったです。
また三角関係があったら、違った展開や結ばれ方をしてみたい。


改めて、ユキは
唐丸とコウのことを心から
愛していて、大好きで2人のことを大事に思っている
本当に愛に満ち溢れた子なんだなぁと思いました。
人狼になっても、そこに生まれる感情は愛から発生したものだったことが多いんだなと感じました。
こんなにも純粋な心で人を愛せるユキちゃんが私は大好きです。
四六時中2人のことを気にかけてるもん
なんかそれが普通というか当たり前というか日常というかもう生活の一部になってしまってるくらい、2人のことが好きだった。

そんなユキが他の人を好きになったら
他の人に自分から告白なんてしたら
2人はどう思うんだろうとか
そんなことも考えたりしてみちゃって
なんかインプロで奇跡的にそんな流れになったりしないかなぁなんて。笑

これからもユキちゃんはいろんなことを経験して学んで成長できたらいいな。
きっとお父さんやお母さんも愛に満ち溢れた優しい人たちだったんだろうなぁって
勝手に思ってます笑


あーーーー、今思ったんだけど
なんとなく、カードキャプターさくらのさくらちゃんに似てるかも。
ユキちゃんの気持ちの作り方も人の接し方も。
イメージはそんな感じの人


あと何回ユキちゃんをやれるのか
ユキちゃんにあえるのかわからないけど
出来る限り私がユキちゃんである限りは
たくさんのことを経験させてあげたいと思います。

梟月村が永遠に続きますように。


もっとインプロやりたい。
他の役も受けてみたい。
もっとインプロの良さを感じたい。


これにて梟月村人狼〜藪雨の章〜
真鴨ユキちゃん、成仏。
またね、ユキちゃん。
今回もたくさんの感動をありがとう。
世界で1番私がユキちゃんのことを愛してるよ。

真鴨ユキ役雪乃美愛