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9月17日

 今日、人生を少し諦めた。
都会の大学に行きたかったけど、学費ですら危ういのに生活費のことも考えると地元に残るしかない。ずっと前からわかっていた。でも受け入れられなくてずっと県外の大学を志望校だと言っていた。理由はたくさんある。仲のいい友人ははみんな県外に進学する。おまけに恋人も。地元の大学にはあまり魅力を感じない。家族から離れたい。知らない世界を見てみたい。自分の可能性を信じたい。
 でも、今日諦めた。現実を見ることにした。父親の収入はほとんどない、母親も半年無職。高校生の今でさえ奨学金に頼っている。貯金もそこまでない。都会の大学に入学することはできても卒業まで学費を払えるのか。払えたとしても借金だらけだろう。お金を稼ぐために働いて勉強どころではなくなるのが現実だ。そういうことをもう全部受け入れることにした。
 なぜ諦められたのかと聞かれると、はっきりした理由は自分でもわからない、あんなにこだわっていたのに。たぶん疲れただけだろう。現実味がない理想を語るのも、そのためにがんばるのも。
夢を持ち続けるにも努力が必要だ。
お金があったら、幸せなんだろうか。
はやくしあわせになりたい。

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