見出し画像

New Zealand Cycle Classic(UCI2.2) St.3

レース情報

 距離 126.9km 順位 61位 総合 58位
メンバー
 山本元喜、ライアン・カバナ、新城雄大
 ドリュー・モレ、孫崎大樹、宮崎泰史

レースレポート

今朝、体の様子は幸いなことに大きな問題もなく、大丈夫そうなので、走ることを選択する。
次は僕がチームメイトのサポートをする番。
できることをやる。

今大会のクイーンステージ。
ここで総合がほぼ決まると言っても過言ではない。

昨年、ドリューがここで4位になり、総合も4位で終えた。
今年も彼が狙っているステージだ。

スタート直前まで、日陰に避難

キナンとしては、引き続きNZナショナルチームがコントロールするため、まずは様子を見つつ、場合によっては手伝うことにする。
基本的には、問題のない逃げに行かせ、比較的楽に最後の勝負に向かいたい。

最後の山岳勝負に向けて、20kmほど平坦基調になるため、最後は位置取り争いが激しくなると予想。
そこで、僕や雄大さん、泰史の3人で総合狙いの3人を先頭付近で山岳に挑めるようにポジションを上げていく。

リアルスタートから、アタックがかかるものの、クイーンステージということもあり、皆、足を使いたくなさそう。
実際、1時間の平均スピードが38kmくらいだった。

落車の影響でクリートの位置がズレていた

そのせいか、初めの登り(まあまあ登る)でスピードアップがあり、苦しみながらもクリア。
開始25km程だが、すでに何人か遅れ始めていた。

その後、すぐに前方に戻るも、数名抜け出している模様。
前にいた元喜さんに大丈夫なメンバーか確認し、問題がなかったので、キナンも見送ることにした。

逃げが決まる前の伸びてる時

そこからは、すぐにリーダーチームがコントロールを開始、少しするとキナンに
「1人出して、手伝ってほしい。」
と、交渉にやってきた。

最初は引く必要も義理もなかったが、もし今日リーダーになった場合、明日以降手伝ってもらいたいときに、お願いしやすくなることや、1人出して集団内のポジションを確立することもできるため、1人出ることにした。

体調の悪い、泰史からの予定だったが、いなかったので僕がすぐに前に合流。
タイム差は焦るほどでもないし、まだまだ先が長いため、軽めに踏む。

1ローテを回ったところですぐに泰史が来てくれたので、代わることにする。

その後、集団は落ち着き、良いポジションでこなしていく。

大きな周回を2周回するので、さきほどペースアップのあった、登りをもう一度登る。
様々なチームが登りを警戒してか、登り前に一気に上がってくる。

被されて、埋もれそうになるも、なんとかまとまって抜け出し、問題なく先頭付近で登りに入る。
特にアタックなどがかかってはいないが、まあまあ良いペースで登っていく。

おそらく、NZナショナルチームもある程度ペースを上げて、集団にただ着かせるのではなく、ダメージを与えたいのだろう。
泰史が引いていたこともあり、下がってくる。

雄大さんから代わりに出れるようにしておいてと言われていたが、前に出れるペースではない。
むしろ、NZナショナルのアシスト勢も引ききって下がってくる。

なんとか、集団の後ろでクリア。
下りで一気に前に上がる。

最高速度は97km

この登りでもかなりの人数が遅れているようだ。

前のキナン勢に合流し、先頭のローテに加わろうかと思ったが、逃げとは1分を切り、他のチームも合流しているみたいだったので、一度ステイすることにした。

このあと、ゴールへ向かう登り前に引く足を残したかったからだ。

この登りを終え、平坦区間まで少し走る。
残り、30km。
平坦区間に出たタイミングで、チームカーに補給を取りに行く。

ちょうど泰史が戻ってきていることが確認できた。

チームカーから、最後の登りに向け、皆のドリンクを受け取る。
今日は暑かったため、ドリュー用に氷も受け取る。

すぐに集団に戻り、泰史が待ってくれていたのか、引いてくれて前まで戻る。
皆に配ったり、いらない物を受け取り終える。

が、ライアンも氷が欲しいそうだ。

「もう一回いくか、、、」

すぐに下がり、またチームカーを呼ぶ。笑
いらない物を渡し、氷を受け取り戻る。

一気に前に上がり、ライアンに受け渡して任務完了。
ひとまず休む。

これはレース後の一息、笑

もうすぐ、登りに向けた位置取り争いが始まると予想されるポイント。
少しずつ警戒し、チームでまとまる。

昨日もだが、チームのまとまりは完璧だ。
位置取りが簡単にできる。

昨年からメンバーが変わっていない強みだ。

徐々に前に張ってくるチームが現れてくる。
焦らず、位置をキープする。

並びとしては、位置取りが得意かつ最初に足を使うべき僕が先頭。
後ろは状況に応じて入れ替わるし、僕の位置も潰されそうな時などは、ライアンや雄大さん、元喜さんがフォローに入る。

残り20kmを切る。
良い位置をキープし続ける。

残り15km。
位置取り争いが本格化し始め、泰史が前に出てくる。
先頭にまで並びにいくので、まだ早いと声をかける。

が、出てしまったので下がるのはもったいないので、隣に張り続ける。

泰史がきつくなり、交代。
ここから僕だけでは長すぎると判断し、少し空いた隣のトレインの隙間に入りこむ。

うまく入れ、先頭3番手をキープ。
そのまま、他チームの選手と回しながら、登りの入口へ。

良いペースで引いていたのと、他のチームも消耗が激しいのか、上がってこなかった。

そのまま、後ろにライアン、ドリュー、元喜さん、雄大さんを着けたまま、登りに入ることに成功。
このまま先頭で出し切りまで引いてもいいが、この先、僕が邪魔になる可能性が高いのと、位置が悪くないので、リードアウトして下がっていく。

ここからは、彼らに託すことしかできないので、自分のペースで回復を狙いつつ、坦々と登る。
リラックスできたからか、傷口や色んな所が痛い。

大きな段差などの際、左ひじは痛かったが、痛みが大きくなった気がする。

昨年は地獄の登坂で、今年はリラックスできると思っていたが、違う痛みに苦しまされる。笑
が、気づけば緩い区間に入り、残り3㎞。

早い。

圧倒的に昨年より早く感じる。
嬉しくなり、そのまま坦々と良いペースで5人ほどの集団でゴール。

無事にゴール

先頭では、昨年とコースが変わり、登り前にふるい落としをかけられなかったからか、15人ほどの集団でスプリントだったらしい。
ドリューが残り、5位。

今年もしっかり頑張ってくれた。
明日は攻撃に出て、逆転を狙う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?